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第4話 ムラムラ
そのベストな関係を維持したいのもあり、最近の俺はわざと薫を避けていた。
今までみたいに一緒にいるとマジでやばいからだ。
幼なじみの関係ではいられなくなる……そんなイケナイことを薫にしてしまいそうで怖い。
ハッキリ言ってあっちにその気は無くてもこっちはムラムラしてヤバいんだって。
この距離間だぞ?ムラるだろ!
おい哲嗣?男だ、こいつは男だぞ!そう自分に言い聞かせてみたけれど駄目だった。
薫をおかずに普通にシコれた。
……はぁ~サーセン!
俺って最低だと思ったよ。
昔みたいに純粋な気持ちの俺はどこかへ行って、エロスケベなてっちゃんになってしまったのだ。
無表情な薫にあんなことこんなことして恥ずかしいことさせていただいてるんだぜ?身体が細いから女子の制服着れんじゃね?とか猫耳つけたら似合うとかこいつのエロ妄想常にしてる俺変態だろ?
その辺の女子より薫にムラムラしてんだよ!
どうしようもなくなったら、彼女という名の女子に助けてもらってエッチするけど、そんな時も俺の脳内は薫でいっぱいなんだ。
あーヤバいヤバい最近は特に。
だから避けてる……
近くにいたら危険だから、距離を置く作戦にしたのに、こいつは言うことを聞かないから学校が終わると普通に迎えにくる。
クラス違うし、校舎も違うのにこいつは毎日毎日ーーーーーーー!!
だけど無下に断れないバカな自分がいたりもする。
だって好きな奴がわざわざ俺の所まで迎えにくるんだぜ!?
来るなって言ってる割に内心喜んでる自分もバカだ。
薫のあの瞳が悪いし、あの薄くて赤い唇が悪いしエロい。
キスをしたい……
隣でコクコクとペットボトルのジュースを飲む薫の口元をじーっと見ながら歩く。
「一口……飲ませろよ」
「ン」
一言いうとすぐにボトルと渡されて、そのまま一口飲んだ。
シュワっとした研ぎ澄まされた炭酸飲料だ。
間接キスだし……薫の味……やべぇし……
それだけでドキドキ興奮してしまう自分がいた。
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