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第51話 看病?
「……えっと……」
困りながら、かぁぁっと耳が赤くなるのがまた可愛いんだけど!
「いい?」
「だ、駄目、です!」
「…………駄目なの?」
「患者さんは、そんなことしないだろ」
「えーーーーーーー」
患者とナースごっこかよー!
完全そっちが先に煽ってんだけどー!
そのまま薫のちんちん見れると思っていただけに、不満たらたらになった俺って、本当エロおやじ。
ナースになり介抱するという使命があるのか、やる気満々の薫は、俺の膝から離れて何故かその場で正座し、メモをとる仕草をする。
……なぜ、正座……
「コホンコホン。はい、今日はどうされました」
「……え」
「……あー、間宮さん?今日はどうされましたか?はい、ここに座って」
それは……医者では……?
そして何故か俺の前に座れと言わんばかりに、床を指さすので大人しくそれに従った。
「えーっと……ちょっと頭が痛くて……」
「ふむふむ」
「熱っぽさもあるみたいで……」
「咳はでますか?」
「あーそれはないです」
「…………インフルかなぁ」
「!?」
「検査してみましょうか。てっちゃん、綿棒ある?」
え!鼻に綿棒ぶっさす気!?
「あー!先生!インフルじゃないと思います!周りで流行ってないし!今そんな季節じゃないし!」
「……そうなの?」
「そうです!きっとえーっと風邪だと思うんで!看病しください!」
「看病?」
「ベッドで寝て、ナースさんに優しく看病されたらすぐ良くなると思うんで!」
「あ、そうか。じゃ、はい!風邪なら寝ていた方がいいですね。ベッドに寝ましょう」
「ちょっとふらつくんで、手を貸してもらっていいですか?」
そう言うと、薫がかいがいしく腕に手を回して身体を支えて、起こしてくれた。
そんな薫の耳もとに軽くチュッとキスをすると、困ったような表情になるから、内心ニヤついてしまう。
俺は自分のベッドに横になり、仰向けになると薫は俺のおでこに手を当てて、熱がないか確認していた。
「あの~身体が熱くて苦しいんですけど、シャツ脱がせてもらってもいいですか?」
「え」
「あーーーースゲー……苦しいです」
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