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第7話「気持ちいいこと」

「っ動くぞ……」 「ぅあ!……ま、まって……っあ」 俺はベッドに手をつき、さらに康臣の足を開かせ勢いよく腰を突く。今日一日このことばっかり考えていたから手加減ができなくて、力の限り腰を動かしてしまう。 ギシギシとベッドが軋む。 少し苦しいのか、ポロポロと涙を零す康臣はその度に声を漏らした。 奥を突くごとに締め付けてきて気持ちいい。昨日と同じく康臣の体は気持ちよくて止まらない。 康臣のシャツをめくり上げると、赤くなった乳首がピンと立っていてとてもいやらしかった。 屈み込み、今朝恥ずかしがって隠していたキスマークに唇を寄せ強く吸う。 またあの恥ずかしがる姿を見たかった。 「っあ……っあ……清、……っ清……ぅん、ううん」 立ち上がった乳首にも唇を落とす、舌で転がすと昨日とは違って康臣の必死に声を抑えようとしている。 何でだろうと思いながら手を退かすと、口からトロリと唾液が垂れた。 美味しそうで思わずかぶりつくようにキスをする。 康臣の口の中も熱くてトロトロに蕩けていて、この中に自身を入れたらきっと気持ちがいいだろうなと思わず想像してしまう。その途端入れていたものの体積も増した。 「っあ!やぁ……また、おっきくなった……っあ!っあ、っあ」 「っ……そろそろヤバイ……」 覆いかぶさるとうまく動けない、そろそろ限界が来ていた俺は体を起こして康臣の腰を掴むとギリギリまで引くと思いっきり奥まで突き入れる。 「!!っあ……っあ……」 限界はすぐに来た。何度か腰を往復させると射精感が一気に登ってきて、中に吐き出す。 「っく……!」 「っっあ……なか……出てる……」 その途端康臣の中はヒクヒク動き、絞り取るように震えて絡みついた。 気持ちよくて全て吐き出した後、俺はそのままの状態で康臣の上に倒れこんだ。 康臣は浅く息をしながら、ベッドに腕を投げ出している。Tシャツをたくし上げられ胸をさらし、顔を紅潮させ目を潤ませるている姿は、仕事中では絶対に見られない姿だ。 そう思っていたらまた興奮してきた、体を起す。 女の子の胸とは違うのに、そのピンと立った乳首はやけに卑猥で、また誘われるように吸い付く、その途端に中も動いた。 しつこく舐っているとかすかに嬌声が口から漏れる。その声に俺の体は反応する。 「っあ……あ……?……まだ?」 「ごめん……締め付けるから……」 さっき出したばかりなのに、康臣の中にある自身はあっという間に硬くなる。出したものがぬるついて、それだけで気持ちがいい。 ゆるりと腰を動かすと、出したものがトロリと溢れてきた。 その光景だけで俺は完全に復活する。 中途半端だった康臣のTシャツを脱がせて自分も服を脱ぐ。焦っていたから着たままだった。 白い肌には昨日付けたキスマークがまだ残っている。 「康臣、体勢かえよ……」 俺はそう言って今度は康臣の脚を掴んでうつ伏せにさせる。康臣はされるがままだ。 「っあ、だめ……まだ、動かない……で……んあっ」 入れたまま回転させると、体勢が変わったからか中がギュッと動く。俺は気持ちよくてそれだけでイキそうになる。 「っ、康臣もっと腰あげて……」 「……でも……っあ……」 康臣はフルフル震えながらも、なんとか言う通りにしようとする。でも力が入らないみたいで上半身をへたらせた状態だ。猫みたいにしなやかな背中を撫でるとそれだけで感じるようで、また中を締め付けた。 「康臣は、まだイッてないだろ……」 性急に進めたから康臣のそこはまだ固く勃ちあがったままだ。 俺はそう言って、腰を動かしながら康臣の張り詰めた陰茎を扱く。そこは先走りが溢れてトロトロに濡れていた。 「っあ、っあ……っだ、だめ……触ったら、すぐ出ちゃう……出ちゃうからぁ」 康臣が振り返り、涙をポロポロこぼしながら言う。 昨日と少し雰囲気が違うが、戸惑っている顔もやたらエロくて、思わず喉が鳴った。 俺は構うことなくスピードを上げ扱き、さらに親指で亀頭を刺激する。 困っている姿をもっと見たいと思った。 「ああ!」 背中が弓なりに反って中をまた締め付けた。同じ男だからどこが気持ちいいのかは分かる。 康臣は体を震わせながらも、無意識なのか自分から腰を押し付けてきた。 康臣を気持ちよくさせようと思っていたのにまた煽られてしまった。またガツガツと腰を振る。 背中のほくろでさえエロく見える、さっき出したばかりだからまだ持つけど最初だったらきっともう無理だった。 汗がにじむ、暑くてたまらない。 もう一度、ギリギリまで腰を引くと思いっきり突く。 「っあ!……だ、だめぇ……っ!!」 「っ……」 一段と大きく体を震わせると、康臣は痛いぐらい中を締め付けて白濁した液体を吐き出した。 苦しそうに喘きながらお尻を突き出しシーツを引っ張る姿は、艶かしく何度でも見たいと思った。全て吐き出すと康臣は荒く息をしながらグッタリとベッドに突っ伏した。 唾液と涙でぐちゃぐちゃになっている、目は昨日と同じくトロトロに溶けたようになっていて焦点があってない。 でもまだ足りないもっとしたいと思った。 「ごめん、今度は俺がイッてないから。もうちょと頑張って」 「っ……ふぁ?え?が、頑張るって……っあ、まって……ひっ……ん!」 うつ伏せになっている姿は康臣を、今度は横に向けて片足を肩に抱えるように担ぐ。 そしてそのまま抽挿を再開した。康臣の体は柔らかくて、濡れそぼったそこはまた簡単に俺を受け入れる。 「っあん……っあ……っあ……ん」 今度は、ゆっくり動かして中を堪能する。 康臣の顎を持ちこちらを向かせてキスをする。 舌を絡めながら口の中も探った。口の中も性感帯があるらしいと聞いたことがある、もしあるならそれも知りたい。 宝探しをするように探る、そうすると上からも下からも水音が響く。 「あ……き、清きよ……あ……」 康臣がとろんした目のまま、うわ言のように俺の名前を呼ぶ。 俺は唇以外にもキスをして体にもキスマークを残す、跡を残すと何だか色んなものが満たされたような気持ちになった。 康臣が疲れたのか声が掠れだした頃。俺はやっと限界がきて、もう一度康臣の中に熱を吐き出す。一回目より量は少ない、それでも康臣は体を震わせた。 「っあ……ああ……」 自身を抜くと、ため息のような喘ぎを漏らして康臣は完全にぐったりベッドに横たわる。 康臣の中は、ずっといたいと思うぐらい気持ちよかった。 俺も同じようにドサリとベッドに横たわる。昨日もしたし流石に疲れた。 でも気だるい疲労感が心地よく、欲求が満たされてとても幸せな気持ちになった。 それとともに興奮した頭もだんだんと落ち着いてくる。 「……そういえば、さっき言いかけてたことってなんだったんだ?」 一通り息が整った後、俺はそう聞いた。 まだ少し興奮が残っていてぼんやりしているが、入れる前に焦ったように康臣が、何か言っていたような気がした。 あの時はしたいってことで頭が一杯で、無視してしまったが今更ながら気になった。 康臣は何のことか最初わからなかったようで、少しぼんやりしていたが。思い出したのか起き上がると、ペシっと俺の頭を叩いた。 「いた!」 「い、今更遅い……コ、コンドームしてくれって言いたかったんだ……」 それを聞いて今度は俺がぼんやりしてしまう。 「え?なんで?……男同士だし、妊娠なんてしないからいいんじゃないか?」 本気で疑問に思って言うと、康臣は少し顔を赤くさせ、もう一度ペシっと頭を叩いた。 「ま、周りが汚れるし、……な、中に出すと後始末が大変なんだよ……そ、その掻き出したり……しなきゃだし。……最悪病気とかもあり得るから……」 「……」 黙りこむと、康臣は少し焦ったような表情になった。 「な、なんだよ……」 康臣は不安そうに聞く。 「もしかして、康臣ってゲイなのか?」 俺はそう思って聞いた。 康臣はこういった行為に慣れてる感じだった。よく考えたら知らなければこんなにスムーズにいくとは思えない。 康臣はガクッと脱力すると「い、今気付いたのかよ……」と呆れたように言った。 そして困った顔のまま言う。 「そ、そうだよ……俺はゲイだ、黙ってたのは悪かったけど、そんな事言う暇もなかったっていうか……ごめん。でも昨日は酔ってたし……とっくに気が付いてると思ってた……」 康臣はなんだか混乱したようにブツブツそう言う。 考えてみたら自明のことなのに、今まで気がつかなかった。 しかも悪いことをしてしまった病気もあり得ると聞いて、さすがに罪悪感を感じる。自分の気持ち良さを優先してとんでもない事をしてしまった。 しかも、昨日も今日もベッドはベトベト。こういうことをすれば汚れることは、少し考えればわかるのに。 「ごめん……」 さすがにこれは弁解の余地がない、全て自分が悪い。そう思って謝る。 しゅんとうなだれると康臣は「……べ、別に。そんなに怒ってはない……けど……」と言う。 改めて康臣は優しいなと思う。 「いや、俺が悪かった。今度からはコンドームも次からはちゃんとつけるよ」 「え?あ……う、うん……」 そう言うと康臣はそれを聞いて何故か赤くなって俯き「っ……こ、今度。って……ま、またするんだ……」そうモゴモゴと答える。 「うん?なんて?最後の方よく聞こえなかった」 俺がそう聞くと康臣は「い、いや、何でもない」と慌ててそう言った。 「と、とりあえず、そ、そう言うことだから……そ、その今度……から気をつけてくれたら……いいから……」 康臣はもじもじしながら言う。 「うん、本当にごめんね。シーツもごめん、替えってどこ?俺が替えるよ?」 俺は何とか名誉挽回とそうかって出たが、康臣は口ごもりながら言う。 「昨日、汚れたから……替えはもうない……」 「あー……」 康臣は真っ赤なまま目をそらす。 俺もさすがに何も言えなくなる。気まずくなって黙ると、康臣は気を使うように言った。 「ま、まあ。シーツぐらい一日くらいなくても大丈夫だから。……それより俺、ちょっとシャワー浴びてくる」 そう言ってベッドから立ち上がる。しかし流石にこれで何もしないのは悪い。 「あ、なんか手伝おうか?」 「い、いやだいじょ……ぶ……っと」 腰を上げようとしたところで、康臣がよろけた。 俺は慌てて起き上がって支える。 「うわっと!大丈夫?」 どうやら足に力が入らないようだ。 無理させてしまったのだろうかと心配になる。 「……っ……だ、大丈夫」 「そうだ。シャワー一緒に入ろうか。手伝うよ、シーツも洗うんだろ?」 思いついてそう言う、我ながらいいアイデアだ。 一緒に入ってしまえば、時間短縮にもなるし安全だ。 「え?い、いいよ一人でも……」 「いいから、いいから」 やっと出来ることが見つかって、俺は康臣の腕を肩に抱えるようにして支えてバスルームに向かう。 康臣は「い、いや、ほ、本当に大丈夫だから……」と言ったが俺は強引に連れてバスルームに入った。

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