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第11話「仕事中にしていい事と悪い事」

「っあ!……っあ……っあ」 細い腰を掴み、抽挿を開始する。ジェルがあるお陰で滑りがいい、濡れた音が響く。 突き上げると康臣の口からは嬌声が溢れた。 公園は昼間ということもあるのか閑散としていて、シンとしたトイレにその音が響き卑猥さが増す。 まだ慣れていないのか、康臣の中は熱くて、痛いぐらいに締め付けている。 「っ……康臣、ちょっと痛い緩めて……」 「っあ……や……そ、そんなの無理……っあん……っあ」 たまらなくなって、股間に手を回し康臣の中心を握る。勃ちあがり、とろりと濡れるそこをゆるく扱く。そこはもうイッのかと思うくらいに濡れていた。 「すげぇ、ぬるぬる」 「!っん……っぁ……そこっ。……清……っあ、だめ……ああっ」 後ろから覗き込むと、めくれたポロシャツから自己主張するように乳首が見える。 その下にはお腹に付きそうなほど康臣の雄が勃ち上がり。先から溢れた先走りのせいでいやらしく濡れて赤くなっている。 いつも見るきっちり整えられたグレーと緑の制服が乱れてくしゃくしゃになり、汗で濡れた髪が肌に張り付いてエロい。 真面目を具現化したような服の下に、こんなにエロい体が隠れているなんて反則だ。 トイレの中というシチュエーションもあって、背徳感で興奮が高まる。 「いっぱい出てる……」 そう言って親指で亀頭の先をいじるとさらに溢れた。 「っあ!それ。ほ、本当に……だ、だめ……んあっ……」 康臣は足をガクガクさせて俺の腕にしがみつく。 それでも俺の動きは止まることはない。 中心からはさらに先走りが溢れて、指を濡らす。康臣はダメと言うくせに感じているのか、中も柔らかくなって、抽挿もスムーズになってくる。 肌と肌がぶつかる音がトイレに響く。 興奮が高まり、目の前にある濡れたうなじに思わず噛み付いてしまう。 「っあ!」 「っ……く」 それと同時に中が蠕動するように締め付ける、限界が近くなってきた。 壁に手を付き、思うだけ腰を突き上げる。 「っひぅ!……っあ!……っあ!……っああ!」 「っ!」 ストロークを早めると康臣の中が一段と締まり、康臣は精を吐き出した。 康臣の体は大きく震え、俺もそれにつられてゴムの中に出す。揺するごとに中が締まって気持ちいい。 「あ……ああ……」 康臣は浅く息を吐き体を震わす。両手を壁につき寄りかかるように立っている、腰が砕けているのか半分腰を突き出した状態だ。 すぐに終わらせると言ったけど、中に入ったままの物はまだ力を失ってはいない。 この程度では全然足らないと言っているようだ。 しかしその時、公園に誰かが入ってきた音がした。 「しっ、誰か来た」 「っ!!」 俺は慌てて、康臣の口を手で塞ぐ。 康臣の体が驚いたようにビクリと震え、途端に緊張したように固まった。 公園に入ってきたのは、どうやら主婦らしき女性二人組。散歩をしているのか、仲よさそうになにか話をしている。 そして、そのまま女性用のトイレに入ってしまった。二人の間に緊張感が高まる。 こちらのトイレの中は、微かに息をする音しか聞こえない。 女性二人は話に夢中のようだ、隣にいる俺たちのことは気がついていないようだ。 でも、大きな声を出してしまったらきっと聞こえてしまうだろう。 本来ならここで止めてなに食わぬ顔をして出て行くべきだ。 でもいたずら心が働いて、ちょっとだけと思いつつ口を塞いだ手を動かし、指が柔らかい唇を探り少し口を開かせる。 そしてそのまま指を入れた。 中は何度もキスをしたせいか唾液でとろとろだ、指を動かすと無意識なのか舌が中で動い指に絡まる。 「ん……」 調子に乗って出し入れすると、フェラをしているみたいにも見えてエロく見える。とろりと唇から唾液が溢れて、康臣はまたポロポロと生理的な涙を流す。 被虐心を煽られて俺はますます止まれなくなる。 上顎を探ると、感じたのか同時に埋め込んだものも締め付けた。 それだけで収まりかけていたものは、すぐに復活する。思わず腰が動く。 「っ!……き、清……ばか……あっ……」 康臣もそれに気がついたみたいで、涙目で責めるようにこちらを睨む。でも俺の指を咥えたままでそんなことしても説得力はない。 「ちょっと我慢して……」 「っん」 そう言って止めていた腰を、少し突き上げた。康臣の体は素直に反応して切ない声をあげる。 必死に声を抑えようとして少し苦しそうだ。 俺はよくないとはわかっていても、この状況がさらに興奮を高める。壁に押し付けたまま、ゆっくり動きを再開した。 「康臣……」 「……っ!んぅ……っん……っん」 また睨まれたけど、康臣の中はもっとして欲しいとでも言うように吸い付くように締め付けてくるから腰の動きは止まれない。むしろさっきより反応がいい気がするのは気のせいだろうか。 緊張感でさらに興奮が高まってしまう。 いつのまにか康臣の中心も硬く勃ち上がり反り腹につくほど返っていて。俺はそれを見て、さらに調子にのって突き上げる。 水音とドクドクという心臓の音がうるさく感じる、外に聴こえているんじゃないかと思えるくらいだ。 それでも欲が優って腰は止まらない。 接合部分からはグチュグチュという音がする。ポタポタと汗が垂れて康臣の肌を濡らす。 「っく……はぁ……はぁ……く、康臣……」 「っぅ……っん……っん……っん……んん!」 せめて康臣も気持ちよくなってほしいと思って、康臣の中心をさらに扱く。 その途端また中が蠕動して締め付けた。 「……やべ、そろそろ俺もやばい……」 気がつくと、外の話し声が小さくなっていた。 どうやらここから女性二人はここから離れていったようだ。夢中で気がつかなかった。 ホッとして康臣の口から指を引き抜き、改めて腰を掴むとギリギリまで腰を引き一気に打ち付ける。 「っぷは……っ……あ……ああ!」 腰を抑えて一気にスパートをかける。肌がぶつかり合う音がトイレに響く。 「っく……」 奥を突くごとに中を締め付けられ、快楽で目がチカチカしてきた。 康臣は完全に壁に寄りかかり、腰を突き出した状態で艶のある喘ぎ声を上げている。 少し開いた口からちろりと舌が覗く。 俺は誘われるように口を寄せ、さらにこちらを向かせてキスをした。 口の中はトロトロで、康臣も舌を絡ませてくる。 「っん……んん!!」 その途端、康臣の体が痙攣するように震え、また白濁を吐き出す。 「っっく……俺も……」 同時に康臣の中が絞り出すように動き、俺もたまらず思いっきり腰を叩きつけ中に出した。 「んぁ!……ああ」 二回目なのにその快楽は強烈だった、出してる間も中が動いて腰の動きは止まらない。 全て吐き出すと、康臣は放心したように壁に寄りかかる。 「う……ぁ……」 潤んだ瞳はトロリと蕩け、唇は赤く濡れていて。 誘われるように、俺はまた口で塞いだ。まだ足りないとそう思いながら。 ——この後、我に返った康臣にめちゃめちゃ怒られた。 まあ、それはそうだ。真昼間の公園でトイレとはいえ、外でこんな事をしてしまったのだ。 それも休憩中とはいえ仕事中だ。 俺も、流石にやりすぎだったと平謝りに謝った。それでも康臣はカンカンでなかなか許してもらえず、明日飲みに行くのは止めるとまで言われた。 「ええ!そんな……」 俺としては、それが楽しみで仕事を頑張っていたのにそれが無くなるのは困る。 なんとか食い下がってお願いしたら、なんとかそれだけは許してくれた。 「でも、その日は何もしないからな……」 康臣はプリプリ怒りながらそう言った。まだちょっと顔が赤くなっていてさっきの名残が残っている。 「ええー!!」 一番楽しみにしていた事を禁止されて、俺はうっかり不満気にそう言ってしまう。 その途端また康臣に睨まれる。 「ご、ごめん。でも、しないのは……」 「じゃあ、飲みに行くものやめる」 康臣は頬を膨らませプイッと横を向いてそ言う。 話が元に戻ってしまった。焦って俺は取り繕う。 「わ、わかった何もしない。何もしないから、それだけは……」 俺は手を合わせて、ペコペコ頭を下げる。 それが楽しみすぎて今日は暴走してしまったのだ。とはいえ、ここで機嫌を損ねてしまったら今後もさせてもらえなくなるかもしれない。 俺は必死に謝った。 「……しょうがないな。でも次したらもうないからな」 そうすると、康臣は口を尖らせつつもそう言った。 くしゃくしゃになってしまった制服や髪型ははトイレでなんとか整えられたけど。それでも髪の毛が少し乱れ、濡れて肌に張り付いているのがなんだかエロい。 それに噛み付いた跡がチラリと見えて思わず喉がなる。 仕事中じゃなかったらこのままホテルでも行きたいな、と思っていたら。 それがバレたのか、またキッと睨まれた。 「わ、わかった。ほんとごめんって。夕食も奢るし、機嫌なおして……」 「……絶対だからな……」 なんとかそんな約束を取り付け。その日は別れた。 ただ休憩の時間はとっくすぎていたのもあって、結局その日は、残業をする羽目になった。 欲にかられてあんなことすんるんじゃなかったと後悔しつつ、あのシチュエーションにはやたら興奮させられたのは確かだ。 思い出すだけで体が熱くなる。また機会があればしたいなんて思ってしまう。 とはいえ真面目な康臣に知られたら、今度こそ怒って口も聞いてもらえなくなりそうだ。 次の日、仕事が終わり約束していたいつもの居酒屋に行く。仕事はなんとか落ち着いたのでいつもより早く終わった。店に行くと康臣はもう店に入って待っていた。 「おまたせ」 康臣はもう少し呑んでいるみたいで、少し頬が赤い。 流石に機嫌は直っているようで、睨まれることはなかった。 俺もすぐに、一杯頼のみ乾杯をする。料理も頼んで落ち着いたところで俺は昨日のことを謝る。 「昨日は、本当にごめんね。まだ、怒ってる?」 「……もう怒ってないけど……本当にやめろよ、ああいうことは……」 康臣は思い出したのか顔を少し赤らめた後、眉を潜めそう言った。 俺はもう一度、改めて謝り「ここは俺が奢るから、好きなだけ食べてくれ」と言う。 「しょうがないな……」 康臣はそう言いつつ口を尖らせた。 でもその言い方が可愛くて、早速ムラムラしてくる。 今日はできないのに先が思いやられる。 そんな事を考えてはいたが、その後はいつも通りの雰囲気で会話することが出来た。 お酒を飲むのも久し振りだったせいか、楽しかった。 仕事の事や冗談を言い合っていたら、今日できないことも忘れてしまっていた。 食事がひとしきり終わったら、いつも通り康臣の家に向かう。 「せっかくだから、今日は何かレンタルで映画を借りて観よう」 俺はそう提案した。 いつもは二人っきりになるとセックスをしていたから、癖でしてしまいそうだと思った。映画があれば気が逸れるかも。 いっそのことこのまま帰ってしまってもいいが、久し振りなのにこのまま別れるのは寂しい。 康臣も了承したので、二人でレンタル屋に行って映画を何本か選び、康臣の家に行った。

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