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1ー9
-気が付いた時、俺は全裸で用具室の中に独り倒れていた。
周りはすでに暗くなり始めている。
身体の痛みを耐えて起き上がろうとした時。
「………っ!!」
俺の中からぬるりとした液体が足を伝って、流れ落ちる。
俺はソロソロと起き上がると、暗い中、散らばっている服を拾い集め、着る。
泣いてたまるか…。
動く度に、身体が…腰が…痛む。
こんなことで泣いてたまるか。
帰り道が暗いのはありがたかった。
制服の乱れや汚れが見えないから。
いつもより倍の時間をかけて家にたどり着く。
家の灯りは点いていない。
まだ、誰も帰ってないみたいだった。
帰っていたとしても、誰も俺のことなど気にしないだろうけど。
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