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「嫌だ!!離せ!!離せよ!!」
俺はベッドの上で身体を縛り付けられ、叫んでいた。
しっかり縛り付けられている為、暴れようとしても少しも緩まない。
俺を縛り付けた後、速水は部屋を出て行った。
それからどれくらい時間が過ぎたのか、部屋に時計がないからわからないが叫びすぎて声がかすれてきた頃、速水が部屋に入ってきた。
棒を手に持って。
棒の先は四角くなっていて、シュウシュウと音を立てて赤く燃えている。
嫌な予感しかしない。
「…な…何…?」
かすれた声でそれだけを言うのがやっとだった。
「お前があんまり俺に逆らうからな。自分は俺の物だと自覚させる為の焼き印だよ」
「!?」
その信じられない言葉に、恐怖を覚えた俺の目から涙が溢れ出す。
そして、顔を左右に振る。
「…嫌…助けて…止めて…も…逆らわない…大人しくするから…何でもする…言うこと聞くから…」
涙を流しながら、速水に訴える。
だが、速水は笑いながら首を左右に振る。
「駄目だ」
速水はそう言って、ベッドの上に上がって俺を見下ろす。
「大丈夫。痛いのは一瞬だよ…すぐ済むから」
「………っ!!」
速水の左手が俺の右足の付け根…内側の柔らかい場所…を優しくなぞった時、自分でも吃驚する程、身体が跳ねた。
俺は速水が右手に持っている焼き印から目が離せない。
何度も左手でその場所を触る速水。
…まさか…本当に…?
「…あ…う…や…」
恐怖と緊張の為、上手く言葉が出ない…息ができない。
「これに懲りたら、もう二度と俺に逆らわないことだな」
「…も…さか…ら…な…ゆる…し…」
「もう遅い」
速水は真っ赤に焼けた焼き印を俺の足の根元…内股…に近付けた。
「~~~っ!!…~~~っ!!~~~っ!!」
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