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オレの横を歩く青山の顔を横目で見る。 やっぱり、オレは青山のことが好きなのだろうか…? だが、青山の横顔を見ている内に、そんなことはどうでもいいような気がしてきた。 いてもなら図書室を出た後、独りで帰る道を今日は青山とふたりで帰っている。 それだけで、不思議と後はどうでもいいような気がしてきた。 ふたりで帰るといっても、ただ並んで歩いているだけで、掴んだ青山の手も学校を出た途端、放してしまった。 しかし、それだけで言葉を交わさなくても胸がいっぱいで、満ち足りている。 小学生じゃあるまいし、ただ一緒に並んで寮までの短い道を歩いているだけなのに大袈裟な、と言われればそれまでだけど。 初めは何か話した方がいいだろうかと話題を必死で探していたが、黙ってふたり歩いている内に別に話さなくてもいいやと思えてきた。 だが、オレは青山が転校してきた時から気になっているモノがある。

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