「頑張れば早く終わる」 と、龍ヶ崎に低い声で言われた。 何を頑張れっていうんだよ？ 腰を振れってか？ それとも穴を締めろってか？ 「あ…やっあぁ！」 龍ヶ崎の大きなモノが、オレの体の中に入ってきた。 一気に奥まで、入れられて息がつまる。 「……息して」 龍ヶ崎にうながされて、浅く息を吐いた。 でも、すぐに呼吸が出来なくなった。 入り口の一番狭いところを通り抜ければ、痛みはなく。 ただ、 圧迫感がすごくて、とても苦しい。 何度経験しても、すんなりと受け入れることが出来なかった。 『入れただけで達っちゃう』 いわゆるトコロテン。 しちゃう子って、すごいわ。 あの瞬間が気持ちいいなんて、ぜんぜん思えない。 体内の異物になれるまで、時間がかかる。 龍ヶ崎がオレの髪をなでながら、落ち着くまで、動かないでいてくれた。 ゆっくりと、オレの体が慣れるのを待ってから、動き出した。 オレの浅い吐息のような呼吸が、あさましい艶声に変わるのは、すぐで。 オレはドアに前腕で突っ張り、体重を支えた。 龍ヶ崎の腰を打ち付ける動きに、耐えられなくなって、上体がずるずると落ちそうになってしまった。