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第7話 ヤってばっか……だよ※

龍ヶ崎のきれいな顔が近づいて、 キスされた。 唇を()むようにくっつけたり、はなされるスウィングキス。 いつもの、口腔内を貪るような激しいものじゃなくて。 何度もされるかわいらしいキスに、物足りなさを感じても。 自分から舌を絡めるようなことは、出来なかった。 龍ヶ崎にされるがままのキスが続き。 とうとつに、龍ヶ崎の顔がはなれ、 「えっ?」 床に押し倒された。 「頑張って、早く終らせようね」 龍ヶ崎は言うと、 オレの左足を肩にのせ、 「うわっ、ああぁっ!」 龍ヶ崎のモノを一気に奥まで入れられた。 昨夜、さんざんヤったって、 乱暴にされれば、さすがに痛い。 「ぎゃあ……っん」 始めから早急な挿抽に、体が悲鳴をあげる。 「りゅ…く、苦しぃ」 「遅刻しちゃうんでしょう?」 と、龍ヶ崎は腰をガンガンと打ち付けてくる。 頼むから早く終わってくれ。 ぜんぜん気持ちがよくない。 後ろだけでよくなれるたちじゃないし。 オレはネコじゃないからっ! 気分がノッてないと、感じないからっ!! 龍ヶ崎は人の気持ちなんかおかまいなしに、やりたくなったら(さか)ってくる。 誰のお尻でもいいのなら、龍ヶ崎に懸想ている子を選んで欲しい。 何をしてもゆるしてくれて、心も体も相性のよい相手をさがせばよいのに。 なんで、オレなんだろ?

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