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第10話 やればできる※

目を閉じていても、龍ヶ崎の温度の低い双眸が消えない。 真上からのあの視線を振り払うように、顔をそむけた。 両手で、自分のアレをしごく。 つらい体勢だけど、オレがイかなきゃ終わらない。 萎えかけたモノが、硬さを徐々に取り戻していく。 早く終わらせたいがための自慰行為だ。 いろんな痴態をさらしてきているけど、これは、キツい。 龍ヶ崎は基本ドSだから、嫌がることを強要することが多い。 そして、途中で意志をまげることはあまりしない。 セフレになっておおいに学んだことだ。 『やれ』と言われれば、やらなければならない。 気分がのってなくても、アレは刺激をあたえれば、カウパーがあふれてニュルニュルになってきた。 節操のない息子を、今回は目一杯誉めてあげたい。 やればできる子なんですよ、うちの子は! 気持ちよくなってきたけど、こすっているだけじゃものたりない。 「あぁ…」 自分のよいところである先っぽをいじると、吐息がもれた。 「やっ…!」 入りぱっなしの龍ヶ崎のアレがグッと大きくなり、思わず、目を開けてしまった。 見下ろしていた冷たい黒瞳が、少し温度を持っている気がした。 「手伝ってあげようか?」 と、龍ヶ崎。 オレのオナニーに飽きたのか、焦れたのかわからないけど、オレはこの状態から解放されたくて、うなづいた。 「どこを触って欲しい?」 「キス、して」 即答していた。 龍ヶ崎のビー玉みたいな目が見開かれたけど、すぐに細められた。 笑ったのかもしれないけど、よくわからない。 「あんたって最悪」 龍ヶ崎が吐き捨てるように言ってから、キスしてきた。

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