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第13話 1日1食

ただ今、16時過ぎ。 オレは生徒寮の大食堂で夕食中。 空腹を感じて目が覚めてしまったのは、1時間位前。  龍ヶ崎の部屋でシャワーを浴びて、食堂が開くと同時に来たけど、人が次々にやってきて、思ってたより多いのだ。 自分のことはさておき、こんな時間から夕食を食べるのかと思ったら、どちらかというと、のんびりとお茶を楽しんでいる人が多かった。 近くのテーブルからのチラ見視線があるが、害がないので気にはならない。 ていうか、こんなの気にしていたら、ここでは食事なんか出来ない。 他人の干渉が嫌で、自炊したり弁当を買ったりして食堂にこない生徒もいる。 けど、オレは自炊はしないからもっぱら食堂派。 絶賛、料理好きの恋人募集中だ。 でも、親衛隊が出来たから、特定の子と仲良くするのは控えたほうがいいのかな? 龍ヶ崎といると、神経がすり減るから、正直いって癒しが欲しい。 かわいくて素直な子と仲良くしたい。 「誰と仲良くしたいの?」 オレはお刺身盛り合わせ天ぷら定食から、顔をあげた。 「心の声がだだもれだよん~」 と、此花真希(このはな まさき)先輩がテーブルの横に立っていた。 この人は見た目は、ふわふわしてて女の子ようにかわいい。 だけど、 こ、の、人、の、せ、い、で、龍ヶ崎に脅されてセフレ関係に至っています。 (※詳しくは第1作目『飴(龍ヶ崎×桜井シリーズ①)』を参照) 此花先輩はオレの横の席に座ると、据付けのタブレットで食べ物を注文していた。 「なんで横?」 と、オレ。 「空いてるから」 と、先輩。 「他にも空いているテーブルありますよ」 「僕はここがいいの」 と、天使の微笑みをうかべた。 性格は真っ黒でドSな悪魔だけど。

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