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第14話 オレの親衛隊
「風邪ひいて休んだのに、なまものや油ものが食べれるんだ?」
と、此花先輩。
休んだことを知っているのも、ましてや理由(嘘のだけど)を把握してるって、どういうこと?
野間からは『担任に風邪をひいて休むって伝えた』と、LIN◯がきていたけど。
野間がこの人にしゃべるとは思えない。
「……ストーカー」
と、ぼそっとつぶやいたら、
「失礼な。僕も親衛隊の一人なんだから。『本日は桜井さまが風邪で休み』っていうLIN◯が回ってきたよん」
本人のあずかりしらないところで、そんなのが出回ってるのか。
やっぱ、親衛隊ってめんどくさいなぁ。
「忘れてるかもしれないけど、一応、幹部だからね、僕は」
真横でにっこりと笑まれた。
三年の先輩が何を思って、二年のオレの出来たばかりの親衛隊に入ったのか。
ろくでもない目的がありそうで、聞けない。
うちの親衛隊隊長は一年生で、副隊長は二年生。
隊員は40人位で、週に2回(月木)親睦を深めるために放課後にお茶会があって、強制じゃないけど、それに少しでも参加して欲しい、と言われている。
本音を言えば、週に二回も時間を拘束されるのはまっぴらだけど、月曜日には行くことにしてる。
行けなかった時は、なるべく木曜日に行くようにしていた。
本当は名前だけの親衛隊でよかったんだけど。
設立したからには、隊員も集まってしまったし、どんな活動をしてるのか、いまいちわからないけど、最低限の協力はしないといけないと思っている。
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