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第33話 龍ヶ崎のキスはホントに苦手

オレの口をふさいでいる龍ヶ崎の手をつかんだ。 引きはがしたいのに、びくともしない。 手を離せ、とにらんでやったのに、 「誘いかたを間違ってるよ」 と、的はずれなこと言われた。 「ふっんんんっ!」 誘ってないし。 「おねだりの仕方、教えてるでしょう」 ぶんぶんと首を横にふってみる。 「ふぅむぐぐぐっ…」 口がふさがってるから、声を発せないだろうがっ! 手を離せよ、龍ヶ崎っ!! オレの口から手を離さないまま、龍ヶ崎の体が密着してきた。 オレのおでこに、龍ヶ崎の唇がふれた。 顔にキスをしながら、スウェットの中に手を入れられた。 「んっん…くぅ……」 早急に慣れきった手つきでアレをじかにしごかれ、すぐに熱をもってしまう。 龍ヶ崎はオレのどこをさわれば、勃って、イかせることができるか、熟知しているからだ。 完勃ちしたモノの割れ目をひろげられ、 「ぐっ…んんっ!」 体がはねた。 「カウパーですぎ」 「んんっん…、く、ううぅん、ぐっ…んんんんんっ!」 龍ヶ崎の指先が、先っぽの小さなぼみにねじこまれた。 激痛に、一気に涙腺がゆるむ。 指がそこから離れたけど、先っぽをいじる手は執拗さをました。 オレの口から、手がどけられた。 「はっ、はぁ、はっ、は、は……」 解放されて、口で酸素を取り入れた。 「うん…」 目尻をながれる涙を舐められる。 龍ヶ崎の形のよい唇が、頬にキスして。 オレの口を舐め、唇を合わせてきた。 口腔内を熱い舌が犯していく。 歯列をなぞられ、舌小帯をくすぐられ、 「くっん!」 硬口蓋をなめられたから、鼻に抜けるような声がもれた。 オレが苦手なのをしって、何度も舐めあげてくる。 お互いの唇の隙間から、オレの甘ったるい声がこぼれる。

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