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第36話 『精○失敗顔』って、キモいだけじゃん

ぐちゅりとぐちゅりと粘湿音がずっとしていた。 龍ヶ崎がオレの下着の中でザーメンをこねる音だ。 オレはぼうっとした頭で、荒い息を整えようとするんだけど。 「痛いのが気持ちいいなんて、ほんと、どM。悠人くんは変態さんだから、まだぜんぜん足りないでしょう?」 龍ヶ崎はイったばかりて、ひくつくオレのアレをゆるやかにしごいていく。 「……んっ、もう、やっ……」 「此花がなに?」 「……オレらが、んんっ、…ト、イレから出てくるの見たって……」 「それが?」 「ヤって、るのも知られた……」 「で?」 「で、……てなに? はあん、んんんっ……」 オレのをいじる手はとまらない。 「別に知られてもかまわないし」 「かまえよっ!」 「ひやあっ…つうっ!」 どなったら、すぐに、龍ヶ崎にアレをきつくにぎられた。 「ばれたくないの?」 と、龍ヶ崎。 「あたりまえだろっ!」 「僕と付き合ってると思われる方が、安全だよ」 「そんな安全いらない」 オレの下着の中で、龍ヶ崎が精液をかきまぜた。ぐちゃぐちゃとした音が気持ち悪い。 「精飲失敗顔」 と、龍ヶ崎。 「は?」 「白いの、垂れているあんたの顔が出回ってる」 「白いの?」 「ザーメン、飲みこぼしたみたいな写真が飛びかってるけど」 一瞬、意味がわからなかったけど、此花先輩の話しからだから、食堂の一件だ。 白いの、ザーメン、とか言うな。 あれはフルーツサラダヨーグルトだから。 ちゃんとした食べ物だからね。 「はあ? バッカじゃないの。みんながいる食堂でそんなことするわけないじゃん! それに先輩、スマホ向けてなかったし」 べちゃりと、龍ヶ崎に頬をなでられた。 自分の吐精を顔にすりつけられた。 「だから、悠人はバカなんだよ。わざわざ自分で写真を撮る必要なんかない。事前に撮影者を仕込んでいれば済む」 「そんなキモい写真いらないでしょ?」 「悠人は隙がありすぎるんだよ。原因を作らなければいいだけ。ねぇ、悠人」 オレの写真の件はスルーされた。 なのに、名前連呼。 怒ってるのが、ひしひしと伝わってくる。

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