オレの精液にまみれたきれいな手が、オレの頬から口元へうつっていく。 怖くて、その手を振り払えない。 指先が唇をはって口腔に入りこんだ。 オレが脱がしたから、下半身だけ裸の龍ヶ崎だ。 「ローションないんだっけ。どうしようか？　ケツの穴、ぐちゃぐちゃのどろどろになるまで、舐めてほぐしてあげようか？」 オレは頭を横に振って拒否った。 「今朝もしたから、慣らさなくても簡単に入るけど、気持ちよくないでしょう？　どうする？」 あくまでも、オレに選択させる気だ。 下半身だけ裸の龍ヶ崎。 上、脱げば？ と、言ってみたいけど、言える状況ではないし。 放置しっぱなしでも、龍ヶ崎のまったく萎えないモノを、そっとさわってみた。 オレの精液にまみれた龍ヶ崎のきれいな手が、オレの頬から口元へうつっていく。 「で？」 龍ヶ崎の甘ったるい声に、背筋に冷たい汗が流れた。 しゃぶれ、とは強要しないけど。 おどされている感は、ひしひしと伝わってくる……。 起きあがってから、龍ヶ崎をベッドに押し倒した。 さっきまで、この体勢だったのに。 すごく違うように感じた。 上体をたおして、龍ヶ崎のモノを口にくわえた。