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第39話 どこまても続くよ、フェ○ループ

フェラするのに限界を感じて、龍ヶ崎を見た。 「なんて顔、してんの」 と、龍ヶ崎に言われ、 オレの髪を耳にかけてきた。 「イって欲しい?」 問われて、オレは速攻でうなづいた。 龍ヶ崎が体を起こし、オレの頭をあげさせた。 開いたままの口から唾液がこぼれる。 「しゃくるだけで、へばってどうするの?」 「……オレ、ヘタだから」 自分で言ったけど、かなり情けないセリフだ。 「まぁね。数こなせば、たいがいはうまくなるんだけど」 「……ごめん」 「僕の顔を見ながらして。そしたら、ちゃんとイってあげるから」 「顔……」 かくだんとハードルが高くなったよ。 龍ヶ崎が壁にもたれた格好で足を開いて座った。 その長い足の間にオレを座らせた。 さっきは横から咥えてたけど、今度は正面からすることになった。 正座して、すると、なんか体が丸くなって、アルマジロっぽくなる。 体が硬いから、これで顔を上げるのは、キツい。 なるべく負担のかからない姿勢に変更して、フェラを再開した。 口一杯に龍ヶ崎のモノをふくんで、左手で擦りあげていく。 右腕と両膝で上半身をささえた態勢で、龍ヶ崎の顔をうかがった。 目が合った。 かあっと、顔に熱が集まっていく。 顔を見ろ、って。 お互いの顔を見ながら、ということ? ム、ムリ、ムリ、ムリ、ムリ、ムリっ! ふ、二人しかいないんだから、見るとこなくて、勝手に見られるのは別に仕方ないけど、みつめあうのは、ムリだ。 普通に見合うのも、あんまり出来ないのに、しゃぶってる顔を見られるんだよっ! 「悠人、顔がそれてるよ」 ……嫌だ。 「悠人」 冷ややかな声じゃない。 低めの甘い声。 一番苦手な声。 だって、ささいな抵抗だって、出来なくさせるから。 おずおずと視線を戻したら、龍ヶ崎がそっと笑んだ。 あぁ、この顔も苦手だ。

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