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第41話 クチュクチュって、言いすぎ
口の中が、
熱いっ!
と、思ったら、すぐに苦味がした。
ドクドクと、吹き出されるもので口腔内が一杯になった。
龍ヶ崎のモノが引き抜かれると、唇から出された精液がたれていく。
「あ~あ、大事なローションが減っちゃったよ?」
と、龍ヶ崎。
顎をつかまれて、顔をあげさせられた。
「口、閉じて」
言われるままに、口を閉じたら、
「口の中でクチュクチュして」
はあ?
意味がわからん。
龍ヶ崎に眉間をこすられ、
「皺、よってる」
と、言われた。
「うぅ…」
「僕のザーメンだけじゃ足りないから、悠人の唾と混ぜて量を増やさないと。ほら」
すごく嬉しそうな龍ヶ崎の顔が嫌だ。
独特な苦味と匂いで、吐き出された精液を、口の中に溜めておくのだって、もう限界なのに。
いっそ、飲み込んでしまおうか。
潤滑剤がないと激痛に襲われるけど。
龍ヶ崎が言ったように、今朝もしてるから、最初だけ我慢すればなんとかなると思うし。
「飲み込んだら、またしゃぶってもらうから」
「う″うぅん……」
オレは首を横に振って抗議したけど、通じない。
「クチュクチュは?」
ぶんぶんと首を横に振った。
「悠人の唾でクチュクチュして、増えた僕の精液を出して」
オレの意思なんかおかまいなしに、龍ヶ崎はオレの胸元に手のひらをかざしてきた。
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