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第46話 お風呂は一人ではいるのがベスト

「集中してセックスするほうが体に負担がかかるよ?」 と、龍ヶ崎。 「分散しても、体がキツいのに変わらない」 「セックスレスの熟年夫婦みたいに、かれちゃってるね。あんたはヤリチンのくせに淡白すぎ」 ほとんど毎日、何回もしてたら、したくなくるわ。 タチよりネコ側の負担が半端ないし。 「今週から?」 と、龍ヶ崎。 「いいの?」 「そうして欲しいんでしょ?」 「うん!」 思わす、笑顔でうなづいてしまった。 「幼稚園児みたい」 と、龍ヶ崎がくすりと笑った。 そっとおでこにキスされた。 「お風呂、はいろうか?」 と、龍ヶ崎。 「風呂?」 「顔も下もドロドロだから」 龍ヶ崎は上体を起こして、オレを抱き起こした。 ベッドから降りた龍ヶ崎に、腕をひかれて立ちあがらされた。 「じ、自分ではいるからっ」 と、龍ヶ崎の手をふりほどいた。 「一緒にはいったほうが効率的」 「ひ、一人ではいったほうが早く出てこれるっ。だからオレが先にはいる!」 断固として拒否。 龍ヶ崎とお風呂にはいっても、ろくなことがない。 頭洗ったり体洗ったりとか普通のこと、 以外の時間が長いんだよ。 体をいじられるだけなら、まだいいけど。 狭くて硬い浴室で、さかってくることがあって、めっちゃしんどくなる。 ベッドでするときの何倍も、体力をもっていかれるのだ。 湯船の中で、されたときにはのぼせてしまって気を失いかけたし。 拒否っても、無理やり連れ込まれるときもあるけど、風呂には絶対に一人ではいるべきだ。 「風呂、いってくるわ」 龍ヶ崎の顔を見ずに脱衣室にはいった。

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