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第67話 当たり前だけど、サボると仕事量がふえ続ける

「ところで風紀委員て何人いるの?」 と、オレ。 「1クラスに3名配置されるので、基本は54名です。クラスによっては5名いたりするので、あなたを含めて68名。3年生は基本的に委員会活動はしないので、実質は46名で活動しています。全員そろうのは、月2回の委員会の時ぐらいです」 と、高槻くん。 ていうか、うちのクラスの風紀委員て、龍ヶ崎以外は知らないんだけど。 「……大所帯。で、委員会って、いつ?」 と、オレ。 「あぁもう、何も知らないんですね。1日と15日の平日に委員会が開催されます。その日が休日だと、前後の平日に振替えられます」 風紀委員って、なんの活動してるか知らないし。 腕章して、わらわら行動しているのも、入学式や体育祭などの公式行事の時くらいしか見たことがない。 実際に何をすればいいのか、わからない。 オレは幽霊委員でよいと言われてるから、書類整理だけの仕事だと思うけど。 高槻くんがオレに近づいてきて、 「さぁ仕事しましょう」 と、言って、たんたんと作業を再開した。 18時過ぎになったら、 「お疲れ~」 と、修ちゃんが言って立ち上がった。 「悠ちゃん~、また今度ご飯食べにいこうねぇ」 と、オレに手をひらひらと振ってから、退室していった。 「明日からは一人で大丈夫ですよね?」 と、高槻くん。 「え、明日?」 「別に来なくてもいいですが、仕事がたまりますよ」 「他のひ」 「みんな自分の分しかしませんよ。わりふりされた仕事で手一杯ですから」 他の人、って言い切る前に、正論を言われた。 でもさ、元々は高槻くんの仕事だったわけで。 少しくらいしてくれてもよいのでは? 「あなたに振り分けた分は、ぼくがしていた仕事のほんの一部です。量はありますが、いたって簡単な作業ですから桜井先輩でも出来ますよ。頑張って下さいね」 「1日休んだら、どれくらいたまるの?」 「今日の分くらいです。特に問題ないときはもっと少ないですし」 逆に問題がおきたときは、書類類もふえるということで。 「急ぐものじゃないので、ためておいていっきに片付けるというてもありますよ」 と、高槻くん。 「えぇ……」 「嫌がっても、仕方ないですよ。じゃあ、ぼくもあがりますので」 「あ、お疲れ様」 と、オレ。

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