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恋は突然に。~秋広の場合~
あれから、1週間経ち夏樹くんは学校とバイト無いときはいつも通り来ているらしい。
1週間経って関係どうなったのか気になる人もいるであろう。そして先程らしいと言ったのはこの俺がきちんと会えていないからだった。夜担当であるから親の用事がない限り昼間店に出ることはないが、たまに酒の納品、ランチタイム時は料理担当で店に出るので夏樹くんの姿は見る。見かけたら声をかけようとするとそそくさ出て行ってしまう。夜は未成年お断りしているため営業時間は夏樹くんはいることは出来ない。だから会えるのは昼間だけ。だけどあれから会えないし目も合わせてくれないしもやもやした気持ちだけが残っていた。
「秋ちゃん秋ちゃん、お菓子ちょーだい」
今日は土曜日のため家には弟たちがいて母と父は二人で買い物に出掛けた。昼間は土日は定休日で夜は日曜日以外は営業をしている。
自宅のリビングにて3番目の弟・陸人が可愛い容姿で少し高めの声で俺の膝の上に座る。頭をなでて言う。
「陸、座られたら持ってこれないだろ」
そういうと驚いたように陸人に下から見られた。
「拓ちゃん、秋ちゃんがダメって言わない!」
「悩み事じゃない?」
言われて気づいたが確かにいつも陸人がお菓子を食べすぎるため制限していてその為よく注意していた。
陸人に避けてもらい陸人用に作っておいたのを冷蔵庫から取り出して目の前に置く。
「今日は・・・可愛いから許す!」
わーいと喜んで頬張った。
「うわ出たよ、秋の理由になってない甘やかし。あ、そうだこの間言ってたカットモデル、午後から店貸してくれるって店長言ってくれたから来いよ」
そういえば、頼まれていたのを思い出し時間を確認した。針は昼の12時を指していて昼食のことを忘れていた。
二人に何を食べるか尋ねようとしたが、陸人はお菓子を食べている。
「秋ちゃん、僕はこれあるからいらないよ?」
頭を抱え、あげる順番間違えたと後になって気づいてしまった。陸人の顔みてああ、でも可愛い許す!と心の中で思った。
「心の呟き?声出てるけど?俺もいいや、これから店に行って準備するから。陸も用事ないなら兄貴とおいで」
行ってきますと陸人の頭をなでて拓海は家を出た。
「俺一人ならご飯はいいか。陸もいくか?」
「お父さんとお母さんまだ帰ってこなそうだし僕もいく~」
父さんに連絡し行くまでの時間二人でのんびりした時間を過ごした。
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