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そんな君も好き~悠の場合~
土曜日、陸に友達と勉強するからと会えないと言われたはずだったが遠くで見知った二人、陸と高瀬が楽しく買い物をしているのを見ていた。暫くして次に行くみたいで奥へと消えた。
「笠松先輩?」
その姿をじっと見つめていると後ろから聞き慣れた声がして振り向くと最近大学と陸の店でよく会う仲山夏樹だった。
「こんにちは。どうしました?」
「仲山か・・・なんでもない」
街で会うなんて偶然と言われ確かに今日は陸に断られ出る予定はなかったが家に居ても暇を持て余したので最近発売した小説を買おうと本屋に来たらたまたま見てしまったという訳だ。
「今日はりっくんと会わなかったんですね?」
何でだと不思議に思い言った覚えないしそんな仲ではないのにと考えいたらそれを見てこっそり教えてくれた。
「りっくんから聞いて知ってるんですよ。おれもりっくんのお兄さんと付き合ってて」
陸の兄と聞いて思い浮かべるとあのイケメンのと呟いて仲山は照れたように頭をかいた。確か拓も帽子とサングラスをしていたが長身の綺麗めな如何にも芸能人ぽい男の人といて前に睨まれた気がして付き合ってるのかと軽い気持ちで思っていたが拓もそうなのだろうか。
「仲山は同性と付き合ってなにも思わないのか?」
その言葉に考えているようでうーんとかなり考えた結果、思わないわけじゃないけどと笑顔で続けた。
「愛には色々な形がありますからね」
その顔には迷いはなくて多分仲山の頭にはお兄さんのことが浮かばれているのだと思った。
だけど、陸はどう思ってるのか。あの時告白して付き合うことになったが前に忘れ物を取ろうと教室に入った時、陸と泣いた高瀬を抱きしめているのを見てしまったし一緒にいる事が多いから付き合っているのだと思っていた。
実は隠れて付き合っていたり、やっぱり男と付き合うのは嫌になったのでは無いか、だから嘘をついて会えないと言ったのでは無いかと考えさせられ悶々とした。
うーんと唸って居ると仲山は少し焦ったような声を上げちょっと違うところに行きましょうと言われよく分からずいたが、ここにいると陸たちに鉢合わせしてどんな顔をしていいか解らないから着いて行くことにした。
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