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第8話
「ぁっ…ん、んッ」
今、栗原の中には俺の指が2本入っている。
栗原は俺に背を預けながら、口を手で押さえ、必死に感じている声を押し殺している。
寝室にはぴちゃぴちゃと音が響いて、酷く興奮した。
指をズルッと引き抜くと、栗原は小さく「んっ」と喘ぐ。
そのまま栗原を押し倒して、入口を数回擦ってから、奥まで一気に入れた。
声にならない声を発し、ビクビクしながら俺の腕にしがみついて、耳元でまた喘ぐ。
「お、れのこと……はぁッりょう、って…ぁッ呼んで……」
「りょう…綾、可愛いな」
栗原は、この時だけ、下の名前で呼んでほしいと強請った。
愛おしくなり、栗原の髪にキスをする。
「んぁッ…イっ、あ……だめ、イくッ、イく……」
痙攣しながら、栗原はイった。
俺も少しの差で出し、上からボーッと栗原を見つめた。
ゴムの中に、ドクドクと入っていく感覚がある。
ズルッと引き抜けば、真っ白くドロドロした液体の入ったゴムが出てきた。
すると、息を乱して力の抜けていた栗原が、むくっと起き上がり、俺のそこへ顔を埋めた。
俺が若干賢者になっているのは、言うまでもない。
ぷつんと切れた理性が戻ってくると、疲れがドッと出る。
「ふふっ、キレイになった」
ニコニコと嬉しそうに、小さくなったそこをふにふに弄る。
何をしても上手すぎる行為に、何も考えないことにしようと、栗原に背を向けて寝転がった。
「直ちゃん、一緒に寝よ?」
後ろから肩をツンツンされて、甘えた声で言われるこの言葉。
賢者だということも、生徒だということも忘れて、後ろを振り返り、栗原をぎゅーっと抱きしめた。
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