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【6】SIDE蓮見(6)-12
畳の上にゆっくり押し倒した。
髪や頬にキスを落とす。震える吐息を封じ、伏せた睫毛の長さを唇で確かめ、薄い瞼を閉じさせる。
軽く緩められたネクタイはそのまま、三井のワイシャツのボタンを一つずつ外した。
ほんの一瞬、頭の隅に西園寺の言葉がよぎった。
『遊びならやめておけ』
こんな時にまで、忌々しい男だ。
(うるせえよ、ジジイ)
遊びだなどと思っていない。
「三井さんが、好きだ……」
宣言するように囁いた。
「蓮見……」
細い喉と鎖骨に唇で触れる。
ワイシャツの前を開き、白いアンダーシャツを捲る。ふくらみのない白い胸が現れた。
わずかにくぼんだ中心線を指で辿ると小さな臍に突き当たる。その下のベルトに手をかけても、三井は抵抗しなかった。
泣きそうな顔で唇を噛み、蓮見のすることをじっと見ている。ふいにその姿が切なくなって、蓮見は細い身体を抱きしめた。
ソファとテーブルの間は狭く、思うように動けない。
三井の肌が畳で傷つくのも心配だった。
「隣の部屋、行ってもいい?」
囁くように尋ねる。
しがみつくように蓮見に腕を回し、三井は小さく頷いた。
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