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【7】SIDE蓮見(7)-2 ※R18

「あ…、はすみ……」 「三井さん……」  夢中になって、鎖骨から首筋に吸いついた。頬を舐め、耳を噛んで唇に戻る。舌を絡ませ、身体をぴたりと寄せる。  ブリーフの上からそっと中心を重ねる。硬く熱した蓮見の猛りに、同じように硬度を増した三井自身が触れた。 「はす……っ」  蓮見の肩に置かれた腕が、ビクリと震えて縋りついてきた。耳まで赤くしてきつく目を閉じている。 「三井さん、可愛い……」  ちゃんと反応してくれている。  そのことを嬉しく思う。  だめだとも、嫌だとも口にせず、泣きそうな顔でしがみついてくる三井が愛しくて仕方なかった。  布越しに擦り合わせると、三井の呼吸が荒くなる。  短く息を吐き、その合間に何度も蓮見の名を呼ぶ。  直に触れ合いたい。  ブリーフのウエストゴムに指をかけると、再び蓮見の手を止めるように三井の手が重なる。 「ダメ……?」  吐息で聞くと、三井は小さく首を振った。 「無理? 嫌?」  今度はもっとはっきり首を振ってくれる。 「い、嫌じゃ、ない……」 「じゃあ、見たい。見せて……」 「恥ずかしい……」  赤い顔を自分の腕で覆い、三井が訴えた。  どうしようもなく可愛くて愛しい。 「大丈夫だよ、何も恥ずかしくない……」  抱きしめて、額や鼻や頬にキスを繰り返す。  勃起していることが恥ずかしいのかと想い、「俺だって、ほら……」と三井の手を自分の怒張に導いた。布越しに感じた細い指の気配に、蓮見の熱塊はさらに硬くなり質量を増した。  たまらなくなってボクサーパンツの下ろし、直接熱に触れさせた。 「ああ……」  思わず、呻き声が漏れる。  三井が硬直している。蓮見は一瞬ギクリとした。 「こ、こういうの無理? 嫌いになった?」  また三井がきっぱりと首を振り、ほっと息を吐く出す。 「……俺も、三井さんに触りたい。三井さんの全部が、見たい」  額を合わせ、目を見つめる。 「見せて」  繰り返し、願う。  自分の下着をすっかり脱ぎ、ベッドの外に落とす。三井のブリーフに指をかけると、もう抵抗は受けなかった。  ゆっくりと下ろす。硬くなって震える猛りをじっと見下ろした。 「綺麗だ……」  三井はぎゅっと目を閉じている。 「どこもかしこも綺麗……。全部、好きだ」

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