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【7】SIDE蓮見(7)-3 ※R18

 硬い熱同士を直に重ねる。  小さな叫びのような喘ぎに、脳が焼ける。  ゆっくり擦り合わせるように腰を揺らし、猛りを絡め合う。あ、あ、と身体を揺らす度に零れる声に耳が歓喜した。  何度もキスを繰り返し、薄い背中に手のひらを這わると、応えるように三井がしがみついてくる。。 「はす、み……」 「ああ、いい……。こうしてるだけで、イキそう……」  重ねた場所を捏ねるように腰を揺らす。 「あ、はす……、ああ、……」  互いの雄に蜜が滲み始める。  大きく首を振る三井を抱きしめ、宥めるように背中を撫でる。そのまま腰を抱き、さらに強く引き寄せて湿った雄同士を絡めた。  小さな尻を掴み、柔らかい肉を捏ねる。丘を割って滑る指が秘めた窄まりにたどり着いた。  ここに……。  息をのむ気配を感じて、宥めるように額や頬に口づける。  ここに入りたい。硬くなった楔で貫きたい。 「三井さん……、欲しい……」  しがみついていた腕の力が強くなる。 「優しくする……、でも、怖かったり無理だと思ったら、言って……」  それでやめられる自信などなかったが、三井を傷つけないためなら努力をしようと思った。 「どうしてもできないと思ったら、そこでやめる……」 「でも……」  硬い蕾にそっと触れる。  恥ずかしさ、戸惑い、怖さ。迷う理由はいくらでもある。拒む理由も。  三井が、蓮見を気遣って拒むまいとしているのがわかった。 「大丈夫。三井さんが無理って言っても、俺は傷つかないし、何があっても、三井さんのことが好きだよ」  できなくても構わない。  そう告げると、三井がどこかほっとする気配を見せた。わずかな気配。何かを手放すような……。

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