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【7】SIDE蓮見(7)-4 ※R18

 蓮見が諦めかけた時、三井が小さく頷いた。  心が歓喜する。  ぎゅっと抱きしめて髪にキスを落とした。  蕾に触れ、ああそうか……と思う。どんなに前が蜜を零しても、男の身体にここを濡らす機能はない。  一度隣の部屋に行き、オリーブオイルの瓶を掴んで戻った。不安そうに蓮見を見ていた三井が、ほっとしたように小さく微笑む。  覆いかぶさるように三井の上に戻り、たまらない気持ちで抱き締めた。  身体中を手のひらで愛撫し、口の中を舌で宥めながら、固く閉じた場所をゆっくり開いた。  傷つけたくない。  けれど、一刻も早く貫きたい欲望が、大切にしたいと思う気持ちをどうしても少し上回る。性急に指を埋め込むたび、三井の顔に痛みを耐える表情が浮かんだ。 「ごめん。三井さん……。大丈夫?」 「だ……い、じょ……」  決して拒むまいと必死に笑みを浮かべてくれる。蓮見にしがみつく腕の力が強くなり、三井の緊張を伝える。  ごめんねと、もう一度心の中で繰り返し、最初の指を熱い粘膜の中で前後し、広げるように回した。  そうして開いた秘密の通路に、二本、三本と別の指を送り込む。 「、……っ」  三井がさらにしがみつく。  本当に、泣かせてしまうかもしれない。  そう思うと胸が痛む。それなのに、同時に歓びが込み上げる。自分でも制御できない部分で、三井の全部を知りたいと願っていた。  泣き顔も、官能に歪む顔も、全てを投げ出して達する顔も。  大切にしたいのに、めちゃくちゃにしたい。泣かせたい。優しくしたいのに、凶暴なほどの欲求を抑えきれない。  この人を自分のものにしたい。一つになりたい。  本気で拒まれれば引き返すこともできただろうが、懸命に受け入れようとしてくれるから、余計に愛しくて抑えが効かなくなる。  オイルを足し、指の動きを深くする。  噂に聞く前立腺とやらがどこにあるのか、探り当てようとしたができなかった。  余裕がない。  三井の顔に苦痛の色がないことだけを頼りに、滾たぎる雄の限界を感じて蕾に押し当てた。  膝を掴む。かすかな抵抗の後で、三井の脚が左右に開いた。  萎えてしまった竿の下の見えない孔に、蓮見の熱塊が狙いを定める。開いた脚を高く上げさせ、秘められていた場所に太さも長さも十分な熱の杭を突き立てる。  三井が息を止める。  のみ込ませる。 「あ……っ」  泣き声に似た喘ぎを漏らし、三井が喉を反らせる。  狭い。けれど、もう我慢できなかった。  強引にのみ込ませると、声にならない悲鳴が開いた唇から漏れる。それでも、もうやめることができない。  隘路を押し開くように進んで、わずかに戻り、再び奥へと進む。  浅い息を苦しそうに吐いて、動くこともできない三井に上から身体を重ね、抱きしめたまま腰を前後に動かして奥を目指した。 「あ、ああ……」

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