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【7】SIDE蓮見(7)-6 ※R18
壮絶な色香に翻弄され、たまらなくなって腰を動かした。
「ああ、あ……っ」
三井の雄が蓮見の腹に当たった。
芯を保ったまま、今度は萎えていない。
鈴口が腹に当たると「あ……」と甘い喘ぎが漏れる。その声が脳を刺激する。何も考えられなくなる。
腰の動きが激しくなる。
「あ、ああ……っ、あ、ん……」
「好きだ」
唇を塞いで舌を絡める。
喘ぎを封じられた三井は、蓮見に回した腕と脚にぎゅっと力を込めて官能を逃がす。
舌で口腔を犯すのと同じリズムで、腰を回して三井の裡筒を抉る。蓮見の背中を抱く手に力が入り、指のいくつかが強く食い込んでくる。どちらかの手の指が蓮見の首を灰狩り、頭を抱き、髪を掴んで引っ張った。
「ああ、はす……、み……っ、あ、あ、はす……、ああ……っ」
「三井さん……っ」
口づけの合間に、何度も互いの名を呼び合い、身体中を一つにして一番高い頂を昇り詰めてゆく。
「あ、あ……、はすみ……」
「三井さん……っ」
突き上げる動きが速く深くなる。獣のように腰を振り、最後に大きく最奥を貫いた。
「ああああ、あ――――…………」
尾を引くような悲鳴に合わせて、爆発するように蓮見は弾けた。脳の奥が白い光で満たされ、心が高く飛翔する。
「ああ……」
目を閉じて三井を抱きしめる。そのまま熱い体液を吐き出し続けた。三井の裡筒に包まれて、どくんどくんと蓮見の雄が脈打つ。
荒い息を吐きながら、三井の上に身体ごと沈み込む。
三井の雄が腹に当たった。まだ芯を持ったまま熱い。
「俺だけ、ごめん」
三井が首を振る。
唇を噛んだ赤い顔が愛しい。
この人が自分のものになった。そう思うと、幸福な感情が胸いっぱいに溢れた。
同時に新たな欲望が芽生える。
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