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【16】SIDE三井遥(6)-3 ※R18
「隣の部屋、行っていい?」
吐息のような声に聞かれ、どうにもならない気持ちで、ただ頷いた。
古いセミダブルのベッド。隣室からの明かりが暗い部屋をほのかに照らす。遥を眩しそうに見ながら、蓮見が身体中に手のひらを這わせ、露わになった肌に唇を押し当てる。
存在を忘れていた胸の飾りが、触れられる度に甘い痺れを全身に送り出す。硬く凝った突起を口に含まれ、舌で転がされると、堪えきれずに甘い声が零れた。
「あ……っ」
「ここ、感じる?」
甘噛みされて呼吸が速く、浅くなる。
頷くことも否定することもできず、ただ蓮見の名を呼んだ。
腿の間を撫でていた手が、するりと滑って遥の中心に触れた。
「……っ」
ビクリと背中が震える。
「可愛い」
蓮見は囁き、遥の小さな抵抗を宥めながら、下着をゆっくり下ろした。兆した中心を露わに晒され、すがるように、目の前の身体に手を回した。
「綺麗だよ。どこもかしこも綺麗……。全部、好きだ」
中心を重ね合わせるように腰を押し当てられ、ゆるく揺さぶられる。何も考えられなくなって、蓮見の背中に何度も手のひらを這わせた。
美しい骨格を覆う過不足のない筋肉、皮膚そのものの丈夫さを感じさせる肌は温かくて滑らかで、遥の手に確かな存在感を教えた。
蓮見の手も遥の背中を撫でていた。
その大きな手が腰に移動し、肉の少ない臀部を掴み、割り開くようにして一つしかない窄まりを探り当てる。
息を詰めていると、宥めるようなキスと一緒に真摯な言葉が耳に落ちる。
「ここ、欲しい」
答える代りにきつくしがみつく。
優しくする、無理なら無理だと言っていいと、蓮見は言った。
「大丈夫だから。もし、三井さんが無理って言っても、俺は傷つかない。何があっても、三井さんのことが好きだ」
最後までできなくても構わないと、言った。
できなくても、いい。それでも許される……。
遥は、蓮見の言葉を信じた。
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