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【20】SIDE蓮見(13)-3 ※R18

 つながったまま身体を起こし、まだ荒い息を吐いている三井を四つん這いにさせる。達したばかりの身体の奥に、背後から激しく腰を打ち付けた。 「ああ、あ、は、ああ、……っ」 「ああ……、三井さん……っ」  全身を使って深い位置まで貫きながら、蓮見も呼吸を乱してゆく。 「ああ、いい……、遥、遥……っ」 「あ、あ、ああ……っ」  ガクガクと揺れる細い腰を支え、一番奥に突き立てた雄から熱い体液を一気に放つ。 「ああ……っ」  避妊具を通さない放埓に、三井の背中がビクリと震えた。蓮見の熱を搾り取るように、内側が何度か震える。 「ああ、すごい……。気持ち、いい……」 「ん……」  覆いかぶさるように背中から抱いて、白い項に口づけた。  これほど愛し合っても子を宿すことがないのか。むしろそれが不思議だった。神の誤謬を疑うが、すぐに自身の傲慢さを省みる。  男女の間にも必ず命が宿るとは限らないのだ。何もない場所に生命と迎えること自体、初めから奇跡のようなものかもしれない。  うつぶせたまま身体を重ねる。息が整っても、抱きしめた宝物の中からまだ出たくなかった。  髪と耳に口づけを落とし、首筋に囁く。 「遥、一緒に暮そう」  三井が身じろぐ。 「今だって、ほとんど遥の部屋に住んでるようなものだけどさ」  振り向こうとする気配を感じ、仕方なく、居心地のいい場所から自分の雄を引き抜いた。  白濁が零れ、タオルを汚す。  注いだものを処理するために、そのまま浴室に向かった。無駄に広い。二人で入るのにはちょうどよかった。  身体を軽く流し、湯船に湯を溜めながら話を続ける。 「ちゃんと引っ越して、家賃とか生活費も折半して、二人で暮らしたい」 「でも……」  呟いてうつむく三井に、自分を信じてほしいと訴えた。 「俺、そんな簡単に、心変わりしないよ?」  一生、この手を離すつもりはない。そう伝えたくて、三井の手を取る。向かい合って立つと、互いの雄が頭をもたげ始めているのが目に入る。  先端を触れ合わせ、短い快楽を味わった後で、二本を重ねるようにして身体ごと抱きしめた。

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