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【20】SIDE蓮見(13)-8 ※R18

「帰ったら、お鍋するの?」  指定席に落ち着くと、三井が聞いた。 「うーん。鍋もいいけど、もう六月だしな……。焼肉でも行く?」 「うん」  嬉しそうに頷く。  素直な反応を、蓮見自身も嬉しく思った。  焼肉ももんじゃもお好み焼きも、一人ではつまらない。そういうものがたくさんある。そういうものを一緒に食べようと約束する。  楽しみだと三井は笑った。 「腰、平気?」  小声で聞くと、「もう慣れた」と言って、赤い顔で窓の外に目を向ける。  ガラスに映る整った顔の向こうに、蓮見の知らない山が重なる。広い空を背にした山は徐々に小さくなり、梅雨の晴れ間の光の中をゆっくりと遠くへ流れ去っていった。

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