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【23】SIDE三井遥(9)-5 ※R18
首筋から鎖骨にかけて、痕を残すように、何度も肌を吸われた。パジャマのボタンが外され、露わになった胸や腹に赤い印が、鮮やかな花で彩るように刻まれてゆく。
これは、蓮見崇彦のものだ。赤い花が教える。遥の全部が蓮見のものだといくつもの印が教える。
雄の顔をした蓮見が、両手をクロスさせてシャツを脱ぎ捨てた。その動きの一つ一つを目で追いかけ、形のいい骨格と自然に鍛えられた美しい筋肉に見惚れる。
(カッコいい……)
いつ見ても綺麗な身体だ。遥の好きな、蓮見の身体。
欲しい。
腕を伸ばすと温かい肌と肌が重なる。互いの背中にしっかりと腕を回し、きつく抱きしめ合った。
「好きだよ、遥」
「僕も、蓮見が好きだ」
大好きだ。
泣きたいくらい、好きだ。キスを交わしながら、熱いものが胸に満ちてゆく。
どちらのものもとうに硬く張り詰めていて、軽く触れ合っただけで下着に染みが滲んだ。強く押し付け合うと鋭い愉悦が生まれ、徐々に息が荒くなってゆく。
「あ、は……」
「遥、気持ちいい……」
「ん……」
ウエスト部分のゴムを押しのけ、上を向いた二つの雄が同時に飛び出してくる。どちらも同じように張りつめていて、直に擦り合わせると痺れるような快感が背筋を走り抜けた。
中途半端に絡まる下着を、蹴るようにして脱ぎ捨てる。
身体全体を揺らし、互いの猛りを押し付け合う。
「あ、あ、……」
「遥、ああ……」
蓮見の指が性急な仕草で遥の尻を割り開いた。
「あ、あ……」
「ああ、もう、我慢できない」
キスを繰り返す間も、蓮見の指は狭い孔を穿ち続ける。裡筒を広げ、触れられるとおかしくなる場所をかすめ、さらにその奥へと進む。覚えた快楽を追い求めて、遥の腰が勝手に揺れた。
「あ……。そこ……」
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