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【23】SIDE三井遥(9)-6 ※R18
「ここ? もっと、触ってほしいの?」
頷くと、「でも、今はまだ、待って……」と意地悪な答えが返る。
「後で、もっといいもので擦るから」
続く言葉に、身体の芯が熱く蕩けそうになった。後で、と言ったのに、蓮見が一度だけその場所に触れた。
「ああ、……ん」
「いい声……。特別に、もう一回……」
「ああ……っ」
「最高……」
蓮見の息も乱れている。
あぁ、と切ない喘ぎが零しながら、指ではないもので早くそこを擦ってほしいと、遥は願った。
おかしくなるくらい、蓮見を感じたい。二人でどこかに飛んでゆきたい。
蓮見の唇が胸の突起を含む。甘い声が零れ落ち、突き出すように背中を反らせる。白いみぞおちを濡れた舌が辿り、臍と下腹部を舐めてから、先端を赤く染めて揺れている遥の雄芯に触れた。
丸い部分を軽く啄まれ、息を乱して喘ぐ。
「あ、あ、……」
温かい口腔に含まれると、腰の奥に痺れるような愉悦が広がった。裏筋を熱い舌で舐められ、上下する唇の中で遥の中心はいっぱいに膨らんでゆく。
「あ、ああ……、ダメ……」
黒い髪に指を埋め、やめてほしいと懇願する。けれど、蓮見と視線が絡み合った瞬間、雷に打たれたような快感が胸に湧き上がり、もっと、と囁いていた。
「ああ、もっと……」
はしたないほど腰を揺らして蓮見の口の中に遥自身を突き立てた。
裡筒を行き来する指は不意打ちのように敏感な場所を刺激する。頭の中が白い光でいっぱいになってゆく。
「あ、ダメ……、あ、ああ……っ、で……、ああ……っ」
でちゃう……。
必死に息を殺しても、もう制御はできなかった。かろうじて蓮見の口から飛び出した瞬間、それを狙ったように、遥の陽徳から白く粘った体液が周囲に散った。
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