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【23】SIDE三井遥(9)-9 ※R18

「ああ、蓮見……、はす……っ」 「遥……っ」   両胸の尖りを同時に指で摘ままれ、叫ぶような嬌声を上げた。蓮見のものが遥の裡をいっぱいに埋め、さらに奥へと突き進んでくる。 「ああ……、すご、い……、はす、み……」  蓮見がかすかに笑う。 「すごい……? 何が?」 「蓮見、が……。あん。奥……、いっぱい……」  朦朧としたまま口にすると、再び激しく腰を打ち付けられた。 「ああ、もう……」 「あ……、あ、はす……、はす、み……」  ほとんど泣き叫ぶような声を上げ、蓮見の身体を感じて背を反らす。突かれる動きに合わせ腰を大きく振り続けた。強く擦れる裡筒から熱い愉悦が全身に広がり、遥を官能の高みにいざなう。  蓮見の息も乱れている。呻くような吐息を漏らし、汗を散らして遥を突き上げる。 「ああ、ああ……」  悦楽の極みへと、二人同時に駆け上がってゆく。 「あ、あ……、ああ――――、ああ、ああ、はす……っ」 「はる、か……っ」  身体を折り曲げられた苦しい姿勢のまま蓮見に両手を伸ばす。  深い場所を強く突かれ、放つ瞬間、しがみつくように無理やり蓮見を引き寄せた。 「はす……っ、ああ……」 「……、はっ、あ……」  どくん、と遥の中に温かいものが満ちる。  直接注がれる蓮見の体液は、実を結ぶことなく遥の中で朽ちる。そのことに、かすかな哀しみを覚えた。   ごめんね、と。誰にともなく詫びる。そうしながら、それでも自分には蓮見しかいないのだと神の許しを請う。  どうか、命の尽きるまで、この男を愛し続けることを許してほしいと、願った。

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