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【23】SIDE三井遥(9)-10 ※R18

 呼吸を乱したまま、小さな口づけを三度交わした。  頬と耳たぶにもいくつものキスを落とし、蓮見が囁く。 「まだ、足りない。たくさん、する。今日は、寝られないと思って」  答えの代わりに、遥から腕を伸ばして蓮見を抱きしめる。  何度も、何度も、抱き合う。  深く突き上げられながら、蓮見の名を呼んだ。はすみ、はすみ、と繰り返す遥に「たかひこだ」と蓮見が囁く。 「あ、たかひこ……、ああっ、あ、あ、あああ、……っ」  パンパンと音を響かせ肌がぶつかり合う。強く速いストロークで奥まで貫かれ、突かれる度に大きく揺れる遥自身で蓮見の腹を打つ。 「可愛いな、これ……っ」 「ああ……っ」  揺れる竿を指で弾かれ、甘く短い叫びが漏れる。 「可愛いよ、遥……」 「はす……」 「崇彦」 「あ、たか……、ああ、ん」  激しく複雑な腰使いで中を抉られ、何も考えられなくなる。蓮見の名を繰り返し呼びながら、何度も何度も高みへと駆け上がった。  蓮見がしてくれるどんなことも嬉しい。優しく抱きしめられても、狂おしく突き上げられても、その全部が嬉しく、愛しかった。

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