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第234話 二人対談4p

(ポッキーとコーヒー牛乳の組み合わせが正解か否かはわからないけど取り敢えずこれで腹の足しによう)  日下部は、まずはコーヒー牛乳からと決める。  パックに直接口を付けてコーヒー牛乳をグビグビと飲む。 「くはぁ!」  思わず漏れた声。  次はポッキーと思った所に天谷からのメールが届く。 『当日のお楽しみって何だよ、もう。他は大丈夫だ。日下部が楽しませてくれるみたいだから! なぁ、日下部、旅行とか、俺、高校の修学旅行以来なんだけど、何持ってったら良いのかな。着替えに、後、歯磨きセットとか? お菓子とか?』  日下部は吹き出す。 (こいつの頭の中、中学生以下)  高校の修学旅行は天谷とはクラスが違ったが、天谷のグループ(小宮も一緒)と日下部のグループで自由行動に同じ予定を組んで一緒に行動した。  両グループ間のメンバーがそれぞれ友人同士であった為、誰もこのプランには反対しなかった。  二つのグループが一緒になって大人数になってしまった為、人見知りのする天谷はずっと無口であったが、日下部と小宮が話し掛ける時だけ少し笑った。  ポッキーの箱を開けて中の袋を破り、日下部はポッキーを食べた。  ポリポリとポッキーを齧る音が部屋に鳴る。  ポッキーを齧りながら日下部はメールの返事を書く。 『着替えは、どうなんだろうな。俺は上だけ持っていくつもりだけど。後、パンツと靴下の変え。歯磨きとか、旅館にあるから大丈夫だろ。タオルとかも旅館にあるし。大体の物は旅先でもどうにかなるからほとんど持ってく物なんてねーだろ。お菓子は好きにしろよ。あっ、スマホの充電器とか忘れんなよ』  送信。  口の中の甘ったるさを日下部はコーヒー牛乳で流し込んでみる。 「甘さ変わらず」  複雑な思いの日下部だった。  天谷からメールの返事が来て、それを狭いソファーに寝転びながら日下部は読む。 『了解。スマホの充電器、気を付けるわ。旅行の話し、こんなもんだよな? 集合場所と時間は聞いてるし』  日下部は返事を返す。 『ああ、こんなもんじゃね?』  天谷から返事が来る。 『ん、わかった。今日、ありがと。話せて良かった』  日下部はスマートフォンを見たまま身を起こした。 (ん? 何か。話し、もう終わり……的な雰囲気? 旅行のことはともかく、まだ何か話したりねーんだけど。つか、天谷の声が聞きたい)  日下部の手が素早くスマートフォンをタップした。 『なぁ、天谷、電話しても良い?』  出来上がった文書を日下部は天谷へ送信する。  天谷からの返事が来る。 『何で?』  何でって、と、日下部は少しイラついた。 『お前の声が聞きたいからだよ』  日下部はメールを送信する。  天谷からの返事は中々返って来ない。  じれったさが日下部を覆う。

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