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「謝らないでください…僕がきちんと言わなかったのが悪かったんです」 マツバはそう言うと、項垂れた。 たとえ西園寺のためだからといって、こんな仕事に就いた事は間違いだったと今更ながらに気づいたのだ。 なぜこんな事をしたのか、マツバはその経緯を包み隠さず西園寺に話した。 彼は叱りつけることもなく静かにマツバの話に耳を傾けてくれた。 そして最後まで話してしまうと、マツバはそっと伺うように西園寺を見上げる。 「その…こんな事言ったらまた叱られてしまうかもしれないんですけど…やきもちを妬いてくれた事、すごく…嬉しかったです」 言った後で恥ずかしさが込み上げてきて顔がじわりと熱くなっていく。 西園寺は柔らかな表情でマツバを見下ろすと、そっと髪を撫でてきた。 その優しい手つきと眼差しに、彼の中の怒りがすっかり消え去っていることが理解できる。 「恋人なんだから当たり前だろう?俺は物凄く嫉妬深い男だ。今まで遠慮していたがこれからは出し惜しみなしでいくからな」 さらりととんでもないことを言われた気がしたが、マツバは素直に頷いた。 「それにしても俺の誕生日プレゼントのためにこんなことまでしてくれるなんて…マツバは本当にいじらしいな」 今度は褒められてそわそわとしてしまう。 結局彼はこうやっていつも通りマツバを甘やかしてくれる。 優しくてかっこよくて完璧なマツバの恋人。 こんな人と恋人になれた事が本当に奇跡のようだ。 改めて幸せを噛み締めていると、突然彼の顔が妖しい笑みを湛えた。 「あぁ、でも完全に許したわけじゃないぞ?今からたっぷり仕置きの続きをしてやるつもりだ。床に四つん這いになりなさい」 甘い声色で命じられて、マツバは大きな目を見開く。 しかしすぐにとろりと潤ませると、床に膝をついたのだった。 「は…っんんっ、西園寺さ…っあぁ」 「こらこら、そんなに大きい声を出したら誰かにバレてしまうだろ。見つかったら途中で放り出す事になる。それは嫌だろ?」 「は…ひ…んんっ、んふっ」 床に、と言っても赤い絨毯の上にだが、四つん這いになったマツバは背後から襲う快楽に身体を震わせていた。 スカートはたくし上げられ、尻は丸出し状態だ。 その恥ずかしい格好を余すことなく後ろから見つめながら、西園寺がマツバの後孔に指を出し入れしている。 ローションなどは当然ない。 そこを潤滑するために使われたのがマツバがさっきコーヒーカップに吐精したものだった。 ヒクつく肉洞を探るように長い指がマツバの中で縦横無尽に動き回る。 その指が時折腹側にある弱い部分を擦っていくものだからたまらなかった。 「グズグズじゃないか、マツバ。全くいやらしい孔だ」 揶揄されてマツバは切なげに眉を寄せた。 蕩ける媚肉が、まるで悦ぶように蠢きながら西園寺の指にきゅうきゅうと吸いつく。 マツバは被虐の質がある。 こうやって淫らな言葉で責められると昂ぶってしまうのだ。 但し、相手は西園寺限定なのだが。 恥ずかしくてたまらないのに、もっと辱めて欲しくてたまない。 マツバは絨毯に股間を擦り付けながら、腰を高く掲げ揺らした。 すると背後で西園寺がくつくつと笑う。 「仕置きをされているのに大胆だな。客にサービスを強請るのか?」 「ち、ちが…っ…!!」 マツバは否定するため慌てて後ろを振り向いた。 しかし、すぐにそこに広がる光景を目にして絶句してしまう。 硬直するマツバを見て、西園寺がニヤリと笑った。 「なんだ?何かいいものが見えたか?」 マツバの視線はソファに足を広げて座る西園寺の股間に釘付けになっていた。 スーツの前を寛げた西園寺が、そこから取り出した陰茎を自ら擦って育てていたからだ。 既に最大点まで膨れ上がった彼の肉棒はいくつもの筋を際立たせて、まるで肉の凶器のようにぬらぬらと光っている。 西園寺は一切隠すことなく、まるでマツバに見せつけるようにゆるゆると上下に扱いて見せてきた。 張り出した先端からは先走りが滲み出て、彼の手と太い竿と濡らしていく。 彼も昂ぶっていることが見て取れて、ほぐされた後孔がずくずくと疼いた。 ここにあれを挿れて掻き回してほしい。 そう思った途端、いやらしい音とともに後孔がクパ…と口を開く。 「正直な子だ。お前のそういうところは本当にたまらない。けれどそれが他の男にも…と思うとやはり気が狂いそうになるな」 声色は優しいものの、再び強いジェラシーをぶつけられて胸が踊る。 胸が踊るなんて不謹慎かもしれないが、マツバも西園寺と同じ気持ちだった。 どれだけ好きと伝えても、伝えきれないくらい彼が好きで好きで仕方がないのだ。 彼が特別だということを知って欲しい。 マツバは限界まで脚を開くと、見せつけるように後孔を指で広げて見せた。 襞がひっきりなしに収縮し、西園寺を淫らに誘う。 「んっ…僕が感じるのは…西園寺さんだけです……ここに欲しいのもあなただけ…お願いです………挿れてください…」 あからさまな誘惑に呆れられるかもしれない。 少しドキドキしたが、西園寺は満足げな笑みを浮かべるとマツバの腰をぐいと引き寄せてきた。 「挿れるだけでいいのか?」 掠れた声で囁かれてマツバはそれだけでイきそうになってしまった。 「んぅっ…っ」 絨毯に爪を立て、必死に堪えていると今度は尻の狭間を彼の熱い昂ぶりがぬるぬると行き来する。 擦り付けられてるだけなのに、下腹がきゅうきゅうと引き攣れて切なくてたまらなくなった。 もう我慢できない。 身体を襲う甘い苦悶に顔を歪めると、淫らに腰を振りながら懇願した。 「挿れて…掻き回して、奥を…いっぱい突いてくださぃ…」

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