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新生活は生意気な新人と番外編①

初めて見たのは、研修で綺麗な人だと思った。気付けば目で追っていて、スーツの下はどんなんだろうとか想像してた。俺は、この人のいる部門に配属希望した。 同居する事になったのは、想定外だったが邪な下心で近付いた。が、色々あり過ぎてショックとギャップでいつの間にか世話を焼いてい……俺ってハマると一途なんだなって気付かされた。 で、俺の隣にいるピンクの生き物は、紛れもなく人である。俺の目には三等身くらいの生き物に見え…紛れもない俺の恋人。 朝、ピンクの生き物がスーツに着替えるとドンピシャで俺のタイプで……悶々と悶える日々。 そして、毒々しい服を止めさそうと頑張ってみたが、しっくりこないと言いまた元に戻る。 なんだかその服のせいか、幼く見えてしまい罪悪感というか前回、怖がらせてしまった事もあって、まだ最後まで致していない。 初めはそれで良かった…だがここ最近、肉体的限界が…… 「あんたそんなもん食べてるとデブるよ」 「休みの日しか食わないからええの!」 「こら、食べこぼすなって」 「うるさいな…お前も食えほら、あ~ん」 俺は、差し出されたポテチを口に入れた。これで許してしまう俺は相当毒されていると思う。 休日は、篠原さん宅で一緒にいる事が多く、放っておくと汚部屋になる為、俺が掃除、洗濯をしにきている。 どうしたもんかな…… 俺、こんなキャラじゃなかったんだ。相手がノンケだからか? いや、面倒はごめんで欲には抗わない方だ。 篠原さんモテるのに女っ気ないから、仲間かと思ったんだよ……これじゃ無理もないけど…… キノコ柄の服を着て、長めの前髪をヘアゴムで束た姿の干物上司を横目で見て、軽く溜め息を吐いた。 「俺、先に風呂入ってきます」 「……おお」

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