「あ…っひゃ…んっ」 背中にツツツと指が滑ってきてゾクって今まで知らない刺激を感じた。 だ、駄目かもしれない。 反り上がっていく『尚史』を自ら握って弄った。 ゆるく手を動かして先の方に指が触れるとブルって刺激が強くなった。 浬委さんに変なところを刺激されて自らこんな自慰するなんて、背徳感を感じてしまう。 「…アッ…ん…ぁ」 両脚がふら付いて立つのも辛くなっていたとき、浬委さんの腕が伸びてきてオレの腰辺りを抱きかかえるようにして前かがみになるので、身体がぐらついてしまい思わず手の動きを止めて、壁に腕を伸ばして支えた。 「はぁう…尚史くんのいっぱい勃ってる…！…ぼ、僕がシてあげたい、んっ…」 「え、や、いいいいですっ！？」 オレは浬委さんに背中からぴったり抱き抱えられてなんかお尻に……それこそ浬委さんの『浬委さん』だと分かる形状にひたすら焦った。その形状が尻をこすりつけて来てるんですがっ！？ 浬委さんの手がオレの無防備になった股間を直で触れてホールドされた。手の動きが微妙でむずむずするオレの煩悩本能が、浬委さんが触れてる手の上から自分の手を重ねる。 つま先立ちになるくらいオレは芯から湧いてくる快楽に身を寄せて、手の動きを早くしていた。 「…ンッ！……はっ……はぁ…あぁ…ふッ…」 浬委さんは自身をオレの尻に相変わらず擦りつけていたけど、その比じゃないくらい股間に熱が弾けていて、自分の放った白濁に恍惚として力尽きた。 閉じていた目を開けると羞恥心が蘇ってきた。 浬委さんを背に、オレは何をしちゃったんだろう！！ ふと体をくるっと回したら、浬委さんが力なくふにゃふにゃと倒れそうにしていた。 良く見ると顔色が悪い……頬なんて紅潮してるけどちょっと尋常な色じゃないよ、40度くらいの高熱で唸っているような恍惚とした顔だ。 「り、浬委さん、大丈夫ですかっ」 「ふ…にゃ……」 浬委さんがのぼせてる……！ オレは浬委さんの肩に手を廻してバスルームから慌てて飛び出した。