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王道な学園での生活-2

そんな感じでのんびりと学園生活を楽しんでいたのだけど、二年になって一か月過ぎたころに転校生がやってきた。これはものすごく珍しい事らしい。 話を聞いてみれば、なんか学園の偉い人の誰かの姉の子供とからしく、生徒会で面倒見てくれなんて言葉のとおり面倒なことを校長に言われたと会長は会計に八つ当たりをし、副会長はやけ食いとばかりにマカロンをむしゃむしゃ食べている。金持ちはやけ食いもしゃれている。 胸やけしそうだなぁと思いながらも落ち着いてほしくて三人にコーヒーを入れると会長には頭を撫でられ副会長にはマカロンを貰った。会計にはなんかよくわかんない小さなカエルのゴムで出来たおもちゃ?を貰ったので、パソコンの前に置いてみた。名前はカイケ君だ。次の日には3匹に増えていたのは余談なわけだけれど、名前はフク君とカイチ君とつけた。 そしてやってきた転校生は…めちゃくちゃ元気だった。良く言えばだ。 一瞬でも止まれないらしく、動くか喋るかしている。寝ている時はどうなっているのか疑問に持つほどだけれど、寝相はきっと最悪なのだろう。寮の同室の子に聞いてみたいけどいつもなんかオドオドしていて怖がられているので声がかけられない。そんなに怖い顔してるかなぁもっとニッコリ笑えればいいのかなと頬をもんでいると、「ん?凝ってるのか?」と会長にもにもにと揉まれた。しかもそれが気に入ったらしく、生徒会の仕事中に揉んでは「癒された…。」と去っていくことが増えた。まぁ、俺で役に立っているならいいけれど。 そして転校生は行動に合わずものすごくイケメンだった。生徒会室になぜかある応接セットに座りみんなで写真とか個人情報を見ながらどう対応していくか話し合っている時に「イケメンだね!」と言った会計が会長に殴られていたので、「でも、俺はみんなの方が好きだよ。」とフォローのつもりで言ったら副会長がポチ袋に入ったお金を渡してきてびっくりした。なんなの?常備してるの?おじいちゃんなの?俺、孫かなんかなの?とにかくお金はもらえないから遠慮したら睨まれた…ので「お金より今日夕飯一緒に食べてくれた方が嬉しい。」なんて言ってみたら「じゃあ、奢りますね。なんでも好きなの食べてください。」と食後のデザートにパフェまでつけてくれた。副会長優しい。 ちなみに会長は「じゃあ、俺は毎日朝飯を作ってやろう。」と言って作ってくれるついでに起こしてくれるようになった。おかしいなぁここの寮の部屋はすべてオートロックなはずなのに。俺の同室者はどこに行ったんだろう?会計はやっぱりゴムで出来た小さなバイクをくれたけど、立たなかったのでパソコンの前に寝かせておいた。したら、次の日には台があって立っていた。凄い! そんな毎日を俺は気に入っていたのだけど、イケメンで元気な転校生に振り回され、日中に生徒会の業務が行えなくなってしまった。最初は日替わり当番制にしようなんて話していたけど、暴れて物を壊すわ一人でも少ないと呼び叫んで学校中を探そうとするわで大変だった。会議などがある場合はコッソリ会長だけが行くようにしているのだけど、転校生はなぜかそれも気に入らないらしく「どこに行くんだ?何しに行くんだ?俺を置いて行くのか!」などとうるさいので、副会長がお菓子を与え黙らせている。たまに無理矢理口に突っ込んでいる。どこで買えるのかわからないけど、麩菓子を。うらやましい、俺も食べたい。と手を出してみたけど、乗せられたのは某高級チョコレートだった。いや違くてその安いものが食べたい。

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