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第11話
「本当はゆっくり話そうと思っていたが、敏明が俺を追い出すつもりなら仕方ない」
「俺を殺すのか?」
生気を残らず取られて干からびる俺を想像してぞっとした。
のしかかってくる男を咄嗟に押し返す。
「まさか。可愛がって俺のものにする」
にやりと笑うプテロと目を合わせたのがまずかった。
俺の体はまた動かなくなって、さっと下着を脱がされた。
「無理だって」
ほんの数時間前に三度もいったばかりだ。
「大丈夫だ。気持ちいいだろ?」
大きな手に直に握りこまれて腰に震えが走った。その手がくれる快楽を体は覚えたのか、口づけられながら性器を擦られると素直に反応した。
「放せって」
「もう一度飲ませてくれたら、補給してやれる」
また口に含まれてあやすように舐められる。
絡みついた舌で愛撫されて、とろりと先走りが溢れた。
こんなのはおかしいと思うのに危機感はわかず、プテロのくれる快感に流されるまま腰を揺らして射精する。
きれいに舐めとられ霞がかかった頭でぼんやりしていたら、ぐっと足を持ち上げられて舌がぬるりとさらに奥に忍んできた。
「うわっ」
焦って身をよじろうとするが、脱力した体は言うことを聞かない。
「補給してやると言っただろ。大人しくしていろ」
さっきから言っていた「補給」が何を意味するのかようやく思い当たった俺は、顔をこわばらせた。
「嫌だ、そんなのいらない」
ずり上がろうと試みたがむだだった。
やわらかく熱い舌でそこを舐められ、もがくうちにじわりと熱いような感覚がせり上がってくる。
同時に指が入って来て、俺はびくっと体を緊張させた。
痛みはないが違和感はぬぐえない。
ぎゅっと目を閉じていると「そんなに固くなるな」と耳元で声がした。いつの間にか体を移動させたプテロが髪を撫でて首筋にキスをする。
ふわりと甘い香りが漂う。
「したくない」
「そうか。でもする。お前が俺を追い出すと言うなら、その気がなくなるまでお前を抱く」
ぞくりとする声で言いさらに指を増やした。
むず痒いような熱い感じがじわじわ広がる。
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