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第5話

うっすらとしか記憶が残ってないが、強烈な快感に流されたようで、どうやらセルジュは俺とつがったらしい。 「俺はいいけどさ……。オマエ、気の迷いだったから解消とか言うなら化けてでるぞ」 ヒートはすっかり収まったようだ。 番の相手と期間中に1度でも交われば、収まるようになるって話だ。 薬の効かない俺には願ったり叶ったりだが、交わらないで放置されれば他の相手で代替できないし、ヒート地獄になり他の相手とも番になれないので、廃人まっしぐららしい。 運命の番じゃなければ、子供を産んだらぽい捨てなんて良く聞く。 運命の番……それは、俺には一生いないものだと諦めている。 「そんなことしない。安心してくれ。アンタが理性すっとんでるの分かってたのに、ゴメン」 真っ直ぐ過ぎる目を向けられて、別に廃人になってもいいとか考えていた自分に、何故か腹が立った。 「気にすんな、セルジュ。オマエが俺でイイなら、イイ」 「オレの母さんはαに捨てられて、奴隷商人から逃げたΩだ。気がおかしくなって死んだって聞いた。オレは、そんな目にアンタを合わせる気はない」 真剣な表情をされ、少しだけ気持ちが落ち着いてくる。 確かに理性はとんでだけど、俺はダメな相手に頷いたりはしない。 「わかったって。俺がイイッて言ったんだから、グダグダすんじゃねえよ。とりあえず、式はいつあげるか?デキ婚はイヤだぞ」 あんだけセックスしたんだから、もう孕んでるかもしれねえけどなと、冗談ぽく笑って言うと俺はセルジュの肩を叩いた。

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