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第4話

「えっと…これは、その」  言い訳しようにも僕は下半身丸出しだし、彼は気絶してるしでどうすれば……はっ!!そうだ、僕下半身丸出しじゃないか!!まずいまずい!  いつの間にか床へと落ちていたスラックスを拾い上げて履く。手が震えてベルトが締まらない。  近くで何かを蹴ったような音と「グエッ」というカエルの潰れたような音がしたような気がするけど焦っている僕はそんなのに気にかけちゃいられない。 「貸してみなさい」  上から突然声がして見上げると生徒会長さんがいた。いつの間に近づいてきたんだろう。結構びっくりした。  生徒会長さんはベルトに手をかけて代わりに締めてくれた。……あれ、気絶した彼が移動してる。床には鼻血の擦れた跡が。生徒会長さんが移動させたのかな。 「あの、ありがとうございます。...それで、その、この教室使うんですよね。すぐ退きます」 「ああ、そういうわけではないんだ。ちょっと待っててくれ……副会長!」 「へーへーなんでございましょうか」 「ソレ片付けといてくれ」 「はぁ?!俺一人にやらせんのかよ!!」 「頼んだ」  生徒会長さんが少し大きめの声で副会長さんを呼ぶと開きっぱなしだった扉からひょっこり副会長さんが現れた。そして流れるかのように彼を回収していった。  僕は何が起こったかわからなくて終始「???」である。 「さて、邪魔者はいなくなったよ、私のエンジェル」 「えんじぇ…へ?!」

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