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第12話
「んっ、ふ……」
体を撫でる温かい手が腰を抱く。
ぴたっと体がくっついて、かわりに唇が離れた。
「今日、いい?」
「ん……うん」
命の手で髪と体を洗われる。
小さい時はほとんど毎日のようにこうして洗ってもらった。
ううん、こうして、じゃない。
こんなにエッチな洗い方はしてない!
「ふぅ、ぅ……命ぉ……」
「んー?」
胸やペニスのギリギリを優しい手つきで撫でる。
わかってる、ただ洗ってるだけなんだと思えばなんともないのに、命相手だとそんなこと思えない。
絶対に意地悪してるんだ!
「命、やだ……っ触って……?」
チラッと命を見上げると、やっぱり意地悪な顔をしてる。
ムッとして唇に噛み付くと、驚いたように見開いた目が俺を見た。
「意地悪しないで」
「……可愛い」
そう呟いた命は、俺の体をいそいそと洗って先に湯船に浸かるように言ってきた。言われた通りにすると命も髪と体を洗い、俺を連れてお風呂場を出る。
「えっ、え、命、浸かってないよ……?」
「いい」
お仕事してきたのに、それじゃあ疲れが取れないんじゃ……。そう思ったけれど焦ったように体を拭われ、髪を拭き、下着だけ履いた状態でベッドに連れられる。
「正直今日すごく心配だった」
「……しんぱい」
抱きしめられたかと思えば、そのままベッドに押し倒される。
命の足が俺の足を割って、するっと下着が足から抜けていく。
「お前が一人で外に出るなんて……何も無かった……?」
「ん、なかったけど……っぁ、でも、いっぱい見られて、て……」
「……声掛けられたりは?」
お臍の横にちゅっと唇が当たる。
そこから舌が這わされ、乳首を舐められた。
「っふ……な、ない、なかった……っ」
「そう」
首筋を這う舌は熱くて、そこに何度か小さな痛みが走る。
命の左手が乳首をきゅっと抓って腰が震えた。
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