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第3話 付きまとい
「君の尻は最高だ。」
あの日から毎日こんな熱烈に告白という名のお尻の感想を述べてくる桜井くん。
それがところ構わず、時間構わず力説されるので怖い。
教室にいると親衛隊とまではいかないけど信者?(一部の人間からそう言われている)の人達が睨んでくる。
「君の尻がなぜ理想かというと…。」
桜井くんは僕の尻は理想の尻なんだそう。
理由は…
1、弾力。
跳ね返りが直ぐにあり、とても良いそうだ。
2、丸みを帯びている。
丸くてプルんというのがたまらないらしい。
3、手にフィットする。
自分の手で包めるサイズが理想だったそうだ。
そんなこんなで彼の力説はかなり痛いくらいいつもされる。
「まだ、ちびブスに入れ込んでんの?」
葛木くんは呆れて桜井くんにそう言う。
「こんな素晴らしい尻を半年も見逃していた自分が憎い!」
そういうと桜井くんはスマホを取り出し、僕の尻を撮り出す。
「うぁ~ガチじゃん。」
葛木くんは引いていた。
「あのさ、本当に嫌なら逃げろよ。」
葛木くんはそう言うとどこかへ行ってしまった。
「くそっ!礼が入って尻がブレた。もう一枚!」
と言いながら連写している桜井くん。
「おはようってまた撮影会?」
四月一日が苦笑いしながらやって来た。
「おはよう。」
僕はそれ以上言わなかった。
「言ってやろうか?」
「良いよ、これで桜井くんの気が済むなら。」
僕はため息をついた。
「何だ?元気ないな。」
尻を撮るのに満足したのか桜井くんが僕の尻をなで回し始めた。
「お前のそれが原因だろ。」
四月一日がため息をついた。
「へ?俺?」
桜井くんは自分が悪いとか思ってないみたい。
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