8 / 36
第6話 朝から何してるの?
「我慢できない。」
最近の桜井くんは僕にその…。
「あっあの、桜井くん。」
「ん?」
「あ、当たってる…」
僕は恥ずかしくて俯く。
「良いじゃないか、もっと押し付けようか?」
うぅ…。
バシッ
教室に良い音が鳴り響いた。
「あのな、教室で勃起したち○こを嫌がってる奴に擦り付けてる奴見て誰が不愉快にならねぇと思ってる!」
葛木くんが桜井くんを教科書で殴ったらしく桜井くんは泣きそうになって、僕の肩に顔を押し付ける。
「最近…」
「あぁ?」
弱々しく語り始める桜井くんにキレる葛木くん。
「椿に近づくと○つんだ」
「いっぺん、死んでこい」
間髪入れずに躊躇なく突っ込む葛木くんが凄い。
「おはよってどうした?」
四月一日はあくびをしながらやってきた。
「確保されたのか?」
四月一日が心配そうにこっちを見るが助けてくれる気配がない。
「とりあえず、放せ「無理」」
即答する桜井くん。
多分、離れたら不味いのではと思い、僕も動けない。
「た、助けて…。」
躊躇なくそのまま彼は擦り付けてくる。
「ていっ」
四月一日が桜井くんの頭に踵落としを食らわせた。
すると、桜井くんは倒れてしまった。
「きゃー!」
「桜井様!」
クラスメイトが騒ぎ出す。
それを四月一日が担いで教室を出ていった。
僕はぼーっと見てることしかできなかった。
「大丈夫?」
葛木くんが心配してくれた。
「うん、ありがとう。」
四月一日の一瞬の芸に戸惑った。
「まぁ、あいつ、昔からあんなんだから…嫌わないでやってくれ。」
葛木くんはそういうと自分の机に戻っていく。
キーンコーンカーンコーン
朝のチャイムが鳴り響いた。
ともだちにシェアしよう!