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第8話 シンデレラ
「はぅ…」
僕は桜井くんから今逃げてます。
理由は保健室から帰ってきた後、やたらと尻を触ってきます。
揉んでもきます。
「もう嫌だ。」
友達に揉まれた経験もなく、異性との経験もない僕にはとても刺激が強く、どうして良いのかわからず、葛木くんと四月一日に助けてもらってます。
休み時間の度に揉まれ、そろそろめげそう。
「おい、着替えたか?」
次の時間は体育で更衣室で着替えようとしたが、桜井くんが下着の上から尻を揉もうとしてるのを逃げていると着替えられるはずなく、トイレの個室で着替える羽目になった。
「うちの体操服は素晴らしい」
桜井くんは体育の時間をずっと僕の尻を見ている。
体操服の素晴らしさはよくわからないが、桜井くんの中ではドンピシャなことがあるらしい。
あまりの執着に最早、降参した方が良いのかなと思ってしまうが、葛木くんがあのバカは調子に乗るから止めておけと言われた。
そして、放課後。
「あのね、桜井くん。」
「ん?何?」
僕はなぜか四月一日と桜井くんの家(屋敷?というくらい大きい家)に招待された。
「ど、どうして僕と四月一日はここにいるの?」
「それは俺が招待したからじゃないか」
桜井くんの部屋にメイドさんたちに通され、絶賛尻を揉まれている。
四月一日は部屋が気になり、助けてくれない。
葛木くんも誘ったが、今日は躍りの弟子が来るから無理だと言われてしまい、誰の助けも借りれない。
「ちょっ!」
「あぁ、直で触りたい」
桜井くんの言葉にぎょっとして高級ソファに座り優雅にお茶をしている四月一日の方へと逃げた。
「直触りは恋人じゃないとな」
四月一日がそういうと桜井くんが閃いたかのように手を叩いた。
「それだ!」
桜井くんが名案だ!と言い出した。
「椿、俺と付き合おう!」
「へ?」
桜井くんの言葉に空気が抜けたような返事をしてしまった。
「おいおい、桜井。」
四月一日がため息をつく。
「俺が君(尻)を守るよ!」
「おい、()つきで尻って見えてんぞ。」
四月一日の突っ込みに桜井くんは項垂れた。
「何で僕なの?」
僕は素朴な疑問をぶちまけた。
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