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第13話 僕の日常

チュンチュン… 鳥の鳴き声。 チリリリリリリリリリリ…バチン… 「ん~ん?」 現在、朝7時。 僕は起き上がって歯を磨く。 ジャージのまま寝てるからそのまま靴下を履いて運動靴を履いて外へ出る。 朝の日課のランニングをする。 朝の清んだ空気は美味しいというか僕を非現実に誘ってくれる。 折り返し地点の公園は3キロ先にある。 「ふー」 お金なんてないから公園の蛇口から水を飲む。 今日は日曜日。 桜井くんと何も約束していない。 「ふぅ…」 僕は一息つくと家へ戻る。 家と言ってもアパートだ。 昭和の時代に建てられた古き良き時代のアパート。 住んでる人も個性的で…ってあんまり会ったことない。 隣に住んでいるおネエさんくらい。 おネエさんはあかね(源氏名)さんという。 昔は柔道でオリンピック候補だったらしいけど肩の怪我で辞めたそう。 「やだぁ~よーちゃんじゃない♪」 夜のバーで働いているあかねさんが帰ってくるタイミングに出くわしたららしく声をかけられた。 今日の格好はスリットの入ったスパンコールのタイトなドレスだ。 肩出しのドレスだがその肩はやはりガッチリしていてスポーツ選手の名残がある。 「お帰りなさい。」 「やだぁ、朝から可愛い子に声かけられるとか私今日死ぬのかしらぁ?」 あかねさんは嬉しそうににこにことしている。 ちなみに本名は… 「康太、うっせー」 そう言ってくるのはあかねさんの恋人の柳沢明さん。 「もう!あかねでしょ!」 「恋人の俺に源氏名で呼べと?」 いつもこんな甘い喧嘩をしている。 ちなみに柳沢さんはヤンキーみたいに金髪で指輪とかネックレスをじゃらじゃらつけてるけどピアニストなんだって。 ピアノの演奏のときはアクセサリーを全てとってからするらしくてギャップ萌え?なんだそう。 「おい、朝飯は?」 柳沢に声をかけられ、現実に戻った僕は首を横に振った。 しまった! 「また抜くつもりだったろ!」 柳沢さんは怒り始め、仁王像の様な立ち姿になる。 「それはいけないわ!」 あかねさんもそう反応するけどやってしまった。 「さぁ、明のご飯食べましょう♪」 そういうとあかねさんたちの部屋に引き連れていった。

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