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第16話 謎テンション

「椿会いたかったよー!」 桜井くんは今日もハイテンションです。 元気に僕の尻を愛でてます。 「うん、おはよう。」 もう最早慣れたもんです。 「慣れるな。」 葛木くんがキレそうになりながら僕にそう言ってきます。 でも慣れるしかない。 「はぁ…可愛いな」 と、言いながら屈みこんで僕の尻を愛でる桜井くん。 でも取り巻きは許せないらしく、かなり嫌な視線。 「相変わらずの変態ぶりだな。」 登校してきた四月一日も呆れ顔。 「椿(の尻)が可愛いのが悪い!」 はい、()つきで尻がついたね。 「下心丸出しでよく付き合うな。」 葛木くんは心配そうに僕を見つめる。 「あ、うん。」 「椿を見つめるな、葛木!」 桜井くんが僕を抱き締めた。 その初めての行為に僕は驚いた。 「はいはい。」 そう言うと葛木くんが自分の席へ戻った。 「あっあの…。」 さ、桜井くんが犬猫のように葛木くんに威嚇してる。 ど、どうしたんだろ…。 「ん?」 「果物ありがとう。」 僕は休日に届けられたフルーツを思い出した。 「四月一日から好物だと聞いてな!足りないならまだまだ用意する!」 「あ、もう冷蔵庫に入らないんだ。」 確かに入らない。 ドアポケットなどにまで入れているのだが、パンパンで入らない。 もはや大半の果物が出てしまっていて痛まないか心配なくらいだ。 「むむっ」 桜井くんは気に入らなかったのか眉間にシワを寄せる。 「もっと食べろ」 そう言いながら僕の尻を揉む。 僕はそんな桜井くんの事を尻ばかりだけど一緒にいて楽しいなと思った。 でも今朝届いた伯父からの手紙が気になった。

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