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第24話 寝坊助

目を開けると知らない部屋だった。 可愛いピンクのフリフリベットに寝かされているようで、部屋を見渡してみると全体的にピンクを基調とされている。 女の子の部屋に思えるが…誰の部屋なんだろ? そして、なぜか横向きに寝ている僕を後ろから桜井くんにホールドされている。 視界の端には少しだけ映ってるけど熟睡してるから起こせない。 ごめんなさい、僕は状況が読めてませーん! 「おっは~♪」 目の前にひょっこりと女性が現れた。 制服を着ていて、百合女の高校の制服だ。 「お、おはようございます。」 僕はとりあえず挨拶を返した。 「にゃは~ん♪つばっちゃん可愛いねぇ、下のお名前は?」 「洋です。」 僕は素直に答えた。 「じゃアダ名よーよーね。」 そういうとその女性は嬉しそうにする。 「あの…。」 「私?」 女性は不思議そうにする。 そして、理解したらしく、笑顔でうんうんと頷いた。 「私、豊のお姉ちゃんのゆみこ!よろしくね♪」 手を差し出されたので手をとった。 「ゆっくんさ、心配してて寝てなかったから寝かせてあげて、そのうち起きるからじゃねー!」 そういうと彼女は部屋を出て行った。 ぐ~ 空しくお腹がなる。 「お腹減った…。」 思わずそう溢した。 「んっ」 桜井くんが置きそうになってるらしく、寝返りをうとうとした。 「ん?椿起きた?」 桜井くんは目を擦りながらそういうと僕を抱き直した。 「うん、起きた」 そう返すしかなかった。 「ご飯だね、下に行こう。」 眠そうな桜井くんが立ち上がった。 そして… ドシン ベットの下にそのまま落下した。 「だ、大丈夫?」 僕は心配になってベットの下を覗くと桜井くんが落ちた状態でそのまま寝てしまっている。

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