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第29話 嬉しい
「それは…」
「危険すぎる…。」
桜井くんの行動に危機感を感じたらしく4人は黙った。
「これではそのうち僕まで餌食に…」
ゆずくんが震え上がる。
「いやいやぁさすがに!」
ゆきこさんが言うが…。
「ちなみにお父様も被害にあったそうよ。」
「なっ!」
「父さんが!」
皆驚愕していた。
「触った豊がため息をついて「違う」って言って去ったらしいの。」
ゆみこさんはため息をついた。
「誰のせいかしら?」
と、翼さんに冷たい視線を送る。
「あ、うん…そうだね。後で豊に良いよと会っても言っておくよ。」
翼さんは折れた。
僕の知らないところでそんなことになってるなんて思わなかった。
その夜――――――――――――――――――
「椿」
桜井くんが僕の借りている部屋までやって来た。
「桜井くん!」
僕は嬉しかった。
「さ、」
「さ?」
桜井くんはプルプルと震えだし僕は驚いた。
「触りたかった!」
桜井くんはそういうと僕を抱きしめ、尻を揉みだした。
うん…桜井くんは桜井くんだ。
ほっとすると同時になぜか僕より尻かと何だか後悔した。
「うんうん、これがなければ…。」
桜井くんは噛み締めるように尻を揉む。
「あ、跡ついちゃうよ?」
「むっそれはいかん。」
僕がそういうと彼は手を離した。
「しかし、ふふっ♪」
桜井くんは何だか嬉しそうだった。
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